熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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御神楽岳 紅葉山行 |
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山 名 新潟、御神楽岳1387m、鋸山765m 参加者 L・軽石、逸見、高橋、駒崎 日 程 10月17日〜18日 車利用、民宿泊 記 録 17日 熊谷5:00==長岡R352終点、鋸山登山口8:05(75分)花立峠9:20/9:30 (20分)鋸山9:50/10:10(70分)登山口駐車場11:25着==中之島見附IC ==磐越道津川IC==阿賀町上川、室谷農家民宿「かやぶきの里」14:30 18日 民宿6:30==室谷登山口6:45/6:55(155分)見晴らし9:30/9:40(60分) 御神楽岳1040/11:30(135分)登山口13:55== あすなろ荘14:30/15:15 ==新潟==熊谷20:05着 初日は好天、足慣らしにと長岡市郊外の鋸山を目指す。地元市民に親しまれている所という情報が頼りだ。国道が山にぶつかって途切れている。その少し手前に市管理の駐車場がある。沢沿いの道を進むと、陽あたりの道すじにオヤマリンドウが花を開きかけていた。 標高が低いので木々の色づきがいまいちだ。ツツジやモミジの大木が続きつづら折れの道を登っていくと長岡市街が見えてきた。尾根の鞍部に着くと花立峠である。案内板などがよく設置されており、市と地元山岳会が手入れしてるのがわかる。一休の後、稜線を20分で765mの鋸山頂上である。立派な方位盤が据えられて一等三角点が埋められていた。 展望はまずまず、西に長岡市街を眼下にながめ、東に守門岳と浅草岳、南にうっすらと越後駒、荒沢岳が望める。早い昼食を済ませ下山をはじめるとぞくぞくとハイカーが押し寄せてくる。低山にしては驚くばかりである。この後はこの日の宿に向かうだけだ。 磐越道津川インターで下り阿賀町からまっすぐ南下する。御神楽温泉を通り過ぎ最南の室谷集落の農家民宿に到着した。古民家を移築した建物は大きい。その名も「かやぶきの里」、しかし今はその名に反し立派な一文字葺きのトタン屋根になっている。ただ、驚いたことに建物の内外いたるところにカメムシがうごめいており、夕飯までの時間の大半をカメムシ退治に費やすはめになり、数年前の和山の民宿でのカメムシ騒ぎを思い出した。 宿の人達は恐縮していたが、皆がむしろ虫とりを始めると手が止まらなくなったのは驚くべきことで面白いものだ。何でも山のほうから大挙して押し寄せるとき、集落の最初にあたる建物に特に多くとりつくらしい。夕食は山の恵みの勢ぞろいだ。ヤーコンの煮つけやミズ、シソの葉のてんぷら、数種類のきのことワラビ、ゼンマイなどの山菜、イワナの串焼き等等まさに田舎のご馳走で、お年寄りの味付けも良い。 あくる日は夜半の雨もあがり、青空も見える。6時の朝食には博識のTさんが昨日の山で採った数本のきのこ(クリタケという名とのこと)をフキの煮物と一緒に味付けしてもらう。美味である。前夜に劣らない数の料理に皆大満足であった。 さて、今日は御神楽岳登山である。歩きやすいという室谷コースは初め沢沿いを行く。沢音が聞こえなくなるとブナ林が増え斜度がきつくなり、そして泥んこ道が連続する。前夜の雨もあって特にひどく感じる。水場の沢を渡ると急登がありまもなく前方が開けて見晴らしに着く。上空は青空なれど雲が広がってきた。北側が大きく開けているが展望はいまいちか。正面に飯豊がかすかにわかる程度だ。一休のあと、ササの間の道をゆるやかに登ると杉の巨木が連続しようやく稜線に出た。谷をはさんで三角錐の形の御神楽岳が現れた。この辺紅葉が見頃である。左手の雨乞峰に至ると左からの蝉ヶ平コースと合流する。目前には大スラブ帯の岩稜が見られるはずだ。ガスが広がってきたが幸運にも一瞬その全貌が現れどうにかカメラに捉えることが出来た。御神楽岳の山頂は360度の好展望だが北東の大スラブだけがガスで埋まっていた。下見のとき来た本名御神楽のピークが稜線の南に小さく見えた。頂上で会った深谷出身の単独者は本名から来たが、この間はやはりヤブ気味だったそうだ。下りで初めて我々と同コースから来たグループと行きかう。泥に滑らぬように慎重に歩を進めた。なんとか転倒もせず1071mの標高差を登り、そして、下ることが出来た。しかも早めのコースタイムを刻むことが出来た。 全体にこのコースは安全かもしれないが面白みに欠けるようだ。特にぬかるみが多く岩場がない。そして、途中の展望も少ない。 帰路、あすなろ荘で汗を流し高速を駆け抜けた。今回は念願の大スラブ帯を目の当たりに出来たこと、山菜づくしの宿とカメムシ退治のことと併せ印象深い山行となった。 (軽石記) |