熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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尾瀬合宿 |
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アルバム |
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《(往路)大清水・鬼怒沼縦走パーティ報告》 山域山名:尾瀬(群馬県、福島県) 期 日:2009年9月21日(月)〜22日(火) 参 加 者:L宮田、駒崎、木下、木村(計4名) 行動記録: 9/21 大清水(7:40)→林道終点(8:30)→物見山(11:20)→鬼怒沼湿原(11:40/12:20) →小松湿原上テントサイト(15:15) <天候:晴れ> 朝の大清水は人影は少ないものの、駐車場には沢山の車が駐まっていた。5連休の3日目ということで、前日から入山している人が多いのであろう。その殆どは三平峠を越えて尾瀬沼に向かうわけだが、今回の我々はビジターセンターの裏にある目立たない林道が入山口となる。 熊の多い山域とのことで、4名のザックに付けられた鈴の音が人影のない林道を 賑やかにしていた。林道終点で沢を渡ると鬼怒沼湿原へと続く登山道に入る。マイナーなコースなので荒れているかと思っていたが、意外と歩きやすい道であった。高度を上げるにつれて紅葉した木が目立つようになってくるが、特にモミジの赤が目に鮮やかである。特に難所もなく物見山のピークへ到着。そこまで他の登山者に会うことは無かったが、さすがにここは鬼怒沼湿原側からの人で賑わっていた。展望の無い山頂で記念写真を撮り湿原へ下る。そこは草紅葉のきれいな湿原の真ん中に一本の木道が続く素敵な場所で、池塘の水面には色づき始めた木々が映っている。人は多いが尾瀬ヶ原程ではないようだ。ここで、日光の山々を眺めながら昼食を摂った。 湿原を離れると再び登山道へ。急に人影がなくなり、静かな山に鈴の音だけが響いていく。鬼怒沼山の山頂は、登山道からの分岐を少し上がった所であるが、あまり展望もないので証拠写真を撮ってそそくさと戻る。稜線の登山道は鬱蒼としたシラビソ林の中にあり、殆ど展望がない。入山者の少ない所なので藪を覚悟していたが、下生えはシダが目立ち笹藪はあまりなかった。途中で反対方向(尾瀬沼方向)から来た3名パーティーとすれ違うが、以後は小淵沢田代の先まで誰にも会うことはなかった。 小松湿原に近い水場で本日の行動は終了となる。水場の奥に二張り分ほどの快適なテン場が有った。担いできたビールを冷やしながら幕営の準備をする。水場は染み出した水がわずかな水流をつくっているが、しばらく雨がなかった後なので普段はもう少し水量があるのかもしれない。冷えたビールを開けて乾杯をするが、日が落ち始めると林間のテン場は急速に気温が低下し、お湯割りにしたクロモジ酒が美味しかった。熊が悪戯しないよう、荷物は全てテントの中に入れて就寝した。 9/22 テントサイト(6:00)→黒岩山(7:55/8:05)→赤安山(10:15)→小淵沢田代(12:20/12:40) →長蔵小屋(14:10)→沼尻(15:00)→見晴(16:25)→温泉小屋(16:55) <天候:くもり、朝小雨> 夜の間に少し雨が降ったのか朝のテン場は湿っていたが、今日の天気は何とか持ちそうだ。昨日と同じようなシラビソの林間を歩いていくが、倒木が多く時々道を確認しなおす必要があった。黒岩山手前の水場は昨日のものよりも貧弱で、うっかりすると枯れてしまいそうである。テン場の状況からも小松湿原上の水場で幕営がベターである。 登山道を外れて黒岩山への枝道に入る。意外と距離があり思いがけないアルバイトであったが、山頂に出るとそれだけの価値はあった。真っ赤に染まったドウダンツツジの群落が目に鮮やかで、何度も写真を撮る。展望は360度あり、鬱蒼とした暗い登山道から出ると爽快であった。高曇りだが遠望が利き日光、南会津、尾瀬の山々が目に入ってきた。 黒岩山から先は再び同じような道をひたすら歩いていく。途中にある赤安山は三角点があるので一応登っておこうとなり、道はなかったが目星を付けた斜面を詰めると笹藪に覆われた標石が見つかった。山頂を示すプレートはあるが、展望のないこの山頂を訪れる登山者は希なようである。登山道は次第に植生が変化していき、ダケカンバが目立つようになるに伴い笹が多くなってきた。しかし刈り払いされたばかりのようで、藪を漕ぐような場面はなかった。送電線の下をくぐる頃から周囲は広く明るくなり、刈られた笹に覆われた道をグングンと下っていった。 急に視界が開けると小淵沢田代に飛び出した。ここまで上がってくる人は希なのか、人影は全くない。朽ちかけた木道を歩いていくと池塘があり、その畔で昼食を摂った。入江湿原への分岐を分けると、尾瀬沼方面からやってきた人達とすれ違うようになる。湖畔の長蔵小屋が近づくと静かな山歩きは終了したようであった。 尾瀬沼の北岸を歩き沼尻へ着くと三平峠から来た新井さん達のパーティーが休憩しているところであった。しばし歓談したのち重くなってきた腰を上げる。多少のアップダウンはあるものの、一部を除いて木道に覆われた歩きやすい道を足早に進んでいく。今年の紅葉は早めなのか、ブナの葉は黄色く染まり始めていた。見晴で小休止をした後、人の減り始めた木道を歩いていくと温泉小屋はすぐの距離であった。 (木下記) 《(往路)御池〜燧が岳越えパーティ報告》 山域山名:尾瀬(群馬県、福島県) 期 日:2009年9月22日(火) 参 加 者:L石川、白根、逸見、滝沢、軽石、宮内(計6名) 行動記録:熊谷市役所(4:00)=羽生(4:30)=白河IC=羽鳥湖経由=桧枝岐 =御池(9:00/9:20)→広沢田代(10:10/10:20)→熊沢田代(11:10/11:20) →燧ケ岳・俎ぐら(12:45/13:20)→柴安ぐら(13:40/13:55)→見晴十字路(16:33/16:38) →温泉小屋(17:00) 早朝、滝沢車に5人乗り白河で降りるも道が不案内で大回りする羽目になり、予定より時間がかかり御池着は9時になってしまった。7時から仮眠していた宮内氏と合流し9:20スタートした。上空は高曇り、まずまずの天気といえる。裏燧林道への木道から別れブナなど巨木の森の急坂をのぼり一汗かき、傾斜も緩やかになると突然眼前が開けて広々とした湿原に出た。広沢田代である。小さな池塘がいくつもあり草モミジも色づいてきた。 田代の木道は登りになり再び樹林の急登になった。小ピークを過ぎると前が開け大きくくぼんだ田代が現れた。二つの池塘の熊沢田代だ。木道を下り池塘のそばに立つと東西に展望が開ける。東に特徴ある稜線の帝釈山が、西側には平ヶ岳や中ノ岳、越後駒、そして荒沢岳などが並ぶ。この田代を過ぎると樹林が低木に変わり傾斜も増しガレ場が連続する。 涸れた沢を何度か渡るとササ原からハイマツになり大岩を越えると燧ケ岳頂上である。ほぼコースタイム通りであった。この時間になると雲が多くなり日光連山や至仏はスッキリしないものの、会津駒など北方の展望は良い。昼食を終え、最高峰の柴安ぐらに登り返し尾瀬ヶ原を俯瞰したとき温泉小屋と見晴の各小屋の屋根が見えることを発見し、一人で納得した。 柴安からの下りは最初に200mほどガレ場が続く。途中、温泉小屋への分岐には通行不可の標があった。樹林帯に入ってからは700mほどの標高差の道のりが長く感じられた。見晴らしの十字路に着いてようやく一息、大清水ルートからのメンバーと遭遇し一緒に温泉小屋に着いたのは17時になっていた。他のルートの方たちはすでに食事にかかろうかという状況だったが、なんとか面目を失することなく一日を終えることができ、一様に安堵した次第です。 (軽石記) 《(往路)大清水〜尾瀬沼パーティ報告》 山域山名:尾瀬(群馬県、福島県) 期 日:2009年9月22日(火) 参 加 者:L新井、渡辺京、森村、栃原(計4名) 行動記録:熊谷市役所(5:38)=戸倉駐車場(7:45/8:00)→大清水(8:35/9:05) →三平峠(11:40/11:55)→三平下(12:15/昼食/12:55)→沼尻(14:20/14:40) →見晴(16:30/16:40)→温泉小屋(17:10) <天候:曇り> 熊谷市役所集合5時であったが、行き違いにより出発時間が少し遅れた。気を取り直し出発、渡辺さんがお弁当を人数分作ってきてくれたので、赤城高原SAで朝食をおいしくいただきました。(渡辺さんありがとうございました。) 戸倉第一駐車場に車を置き、大清水までタクシー使用、9:05大清水を出発し、なだらかな傾斜を登り登山口に着く。登山口からも順調で、新井リーダーから花や木の名前を教えてもらいながら楽しく進み、あっという間に三平峠に着いた。三平下で昼食をとり、新井リーダーにお湯を沸かしてもらいコーヒー、茶をご馳走になった。 景色を楽しみながら尾瀬沼を半周、沼尻に着く。沼尻で偶然、鬼怒沼縦走隊と出会う。彼らより先に出発するも、途中で軽く抜かされた。遅れて見晴十字路に着くと、今度は御池燧越え隊と出会う。 温泉小屋に着いたのは、最も遅かったが、コースの途中「のんびりコース」の名の通り、ゆっくり尾瀬沼に写った逆さひうち岳や尾瀬沼周辺の景色を観、草木の名を覚えながら歩けたので楽しかった。 (森村記) 《(往路)御池〜燧裏林道パーティ報告》 山域山名:尾瀬(群馬県、福島県) 期 日:2009年9月22日(火) 参 加 者:L大嶋、山崎(計2名) 行動記録:熊谷(5:30)=御池(10:30)→上田代→横田代(12:00/昼食)→段吉新道分岐 →温泉小屋(13:50) 熊谷を山崎さんと共に5時30分過ぎに出発。6時30分頃羽生インターから東北道に入る。車は多いが特に渋滞はなかった。7時半過ぎに白川ICを出て少しもどる感じで、 289号線に平行する道をしばらく走った後合流する。甲子温泉を通り、長いトンネルを抜け会津下郷に約1時間位で着いた。その後檜枝岐に10時、御池に10時20分に着いた。 すぐに支度をして10時30分に出発。御池は標高1500m上田代は1600mである。しばらく登りが続きやがて上田代についた。思ったより紅葉を楽しめた。横田代でゆっくり昼食をとる。その後ブナ林の中のゆるい下りが続く。途中沢が5本位あった。三条の滝による計画であったが、やめて温泉小屋に直行し、13時50分に早々と着いた。 (大嶋記) 《(復路)至仏山〜鳩待峠パーティ報告》 山域山名:尾瀬(群馬県、福島県) 期 日:2009年9月23日(水) 参 加 者:L軽石、山崎、逸見、大嶋、森村(計5名) 行動記録:温泉小屋(7:50)→東電小屋(8:20/8:40)→牛首(9:30/9:35) →山ノ鼻(10:05/10:15)→小休止(11:05/11:15)→中間点(11:30)→小休止(11:53/11:58) →至仏山山頂(12:55/13:20)→小至仏山山頂(14:00/14:05)→鳩待峠(15:30) <天候:小雨のちくもり> 燧ヶ岳山行の疲れでぐっすり眠り、朝目が覚めると外は雨。温泉小屋の前で全員の記念写真を撮った後、とりあえず山ノ鼻までと7:50分に歩き出す。次第に天気も回復し、東電小屋につく頃は雨も上がった。ここで軽石さんにおいしいコーヒーをご馳走になり、雨具も脱いで身軽になる。 熊が出没すると言うヨッピの吊橋も無事通過し牛首に向かう途中、木道の下に鹿の足跡を見つけた。山ノ鼻から鳩待峠に直行する山崎先生に送られて、私たち4人は至仏山をめざす。歩き出すとすぐ私の嫌いな階段と蛇紋岩の登りが続く。滑らないように気をつけて歩く。暑くて暑くて顔からは汗が滴り落ち「やだ・やだ」と文句が出る。しかし、気持ちがいい風の中で赤ヤ黄に染まった山肌を眺めている時だけ至福を味わうが、すぐまた岩と階段が待っている。やっと3分の1すぎた、中間点だ、あと100mだなどと言いながら山頂にたどり着き楽しいランチタイム。お湯を沸かし飲んだコーヒーがおいしかった。 記念写真を撮り、また蛇紋岩と階段と木道の下山道を慎重に歩き出す。小至仏の山頂で一休みして、後は黙々と歩くだけ。なだらかな道が続き目の前が明るくなると、「ああもうじきだ」と思うことを何度も繰り返し、午後3時30分鳩待峠に到着。昼前11時40分から私たちが到着するのを待っていた山崎先生と無事合流、タクシーで戸倉に出て、森村さんの車で熊谷への帰路についた。 長かったような短かったような充実した二日間だった。また宮内さんからパソコンで写真を送っていただき改めて歩いた道を振り返ることも出来とても嬉しかった。ありがとうございました。 (逸見記) 《(復路)三条の滝〜燧裏林道〜御池パーティ報告》 期日:2009年9月23日(木) 参加者:滝沢L 新井 石川 宮内 渡辺京 白根(6名) 行動記録:赤田代温泉小屋7:51→平滑の滝(8:09/8:15)→三条の滝(9:03/9:16)→段吉新道分岐(10:14/10:24)→西田代(12:11/12:29)→御池駐車場(13:28/13:45)=矢板IC=熊谷18:43 天候:雨のち曇り 昨夜からの雨も小降りになり、グループごとに出発する。元温山荘の前を通り、樹林帯に入る。段吉新道分岐を左に進み、急な木の階段を下りると、平滑の滝展望台に出る。河床の岩に白い波を立てて流れていくのが、木々の間から見える。 続いて、ぬかるみの山道を小さな沢を越え、クサリや丸太の階段を下って、三条の滝展望台へ向かう。展望台に着くと、滝が目の前にごうごうと流れ落ちている。 やはり春先の雪解け時期の方が水量も多く、滝の音も豪快である。落差100m、幅30m、日本一水量の多い?滝とか。尾瀬ヶ原の水を集めて、銀山湖から阿賀野川、日本海へと流れ下る。大勢の人が降りてきて、展望台が急に賑やかになる。集合写真を撮り、早々に登り始めた。 兎田代まで急なジグザグ道が続く。燧裏林道に入ると平坦な木道が続き、美しいブナの木々が多く、紅葉の頃はいいだろうなと想像させる。 小さな沢をいくつも渡って、天神田代に着く。長い道程であった。目の前が急に明るくなり、西田代湿原に出て、一息つく。これから先は湿原のオンパレードである。 横田代の下を通り、なだらかに傾斜している、大きな上田代湿原に着く。晴れていれば、平ヶ岳・荒沢岳が展望できる所だが、あいにく曇り空で残念。姫田代の小さな湿原を抜け、田代坂の急坂につけられた木の階段を降りる。最後の御池田代から、昨日登った燧ヶ岳登山口分岐を右に見て御池駐車場に着いた。 (白根記) 《(復路)尾瀬沼〜大清水パーティ報告》 山域山名:尾瀬(群馬県、福島県) 期 日:2009年9月23日(水) 参 加 者:L栃原 駒崎、宮田、木下、木村(計5名) 行動記録:温泉小屋(8:05)→見晴十字路(8:30/8:45)→白砂田代(9:50/10:10) →沼尻(10:20/10:40)→三平下(11:30/12:15)→一ノ瀬(13:10/13:20)→大清水(14:00) <天候:雨のち曇り> 前夜は16名が集合し楽しい夜を過ごした。若者部屋の4名は11時近くまで酒を飲みながら山談義。起床後、窓の外を眺めると外は雨が降ったり止んだりの生憎の天気。予定の燧ヶ岳については天候を見ながら無理せずどうするか決めようと打ち合わせる。小屋の前で全員の集合写真を撮って出発。 幸い雨は出発時には少雨となっていた。燧ヶ岳の分岐になる見晴十字路までとりあえずのんびり進む。雨に煙る尾瀬ヶ原の景色もまたいいものだ。見晴に着いて、さて燧ヶ岳はどうしようとなったが、出発が若干遅かったので時間が押していたのと、Tさんには申し訳ないが鬼怒沼メンバーは昨日までの行程で満足していた(K女史除く)ので、登らずに大清水へ下山することとなった。(というのが表向きの理由で、前夜飲みすぎで二日酔い気味の者が約3名、登る方向に全然足が向かなかった。) 沼尻までは昨日も通った道、昨日は足早に通り過ぎた感もあったが、今日は色づき始めた紅葉を眺めながら進む。疲れ気味だったので、休憩ポイントでの休憩時間も長めになる。沼尻からは南に折れて尾瀬沼の南岸をたどって三平下へ。途中にある撮影ポイントから見る燧ヶ岳はまだガスの中だった。三平下で昼食休憩の後、木の階段・林道を経て大清水の駐車場に着いた。入山日にはいっぱいだった車も今は数台を残すのみだった。 鎌田温泉で汗を流し、山田りんご園でりんごを買って、ついでに山田昇記念館を見学して帰路についた。 (木村記) |