熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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中央アルプス集中登山 |
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【概要】2010年8月21日〜23日 A班,千畳敷〜宝剣〜駒ヶ岳・周回 第1日目・21日 合計 3:30 千畳敷40極楽平50宝剣岳50木曽駒ケ岳30木曽前岳40木曽駒ケ岳・山荘泊 第2日目・22日 合計4:50 木曽駒ケ岳1:00濃ケ池分岐40将棊頭山40分岐15濃ケ池35駒飼ノ池30乗越浄土20伊那前岳20乗越浄土30千畳敷 B班,駒ヶ岳・空木縦走コース(1日目はAコース) 第2日目・22日 合計6:40 ・木曽駒ケ岳50宝剣岳40極楽平1:00濁沢大峰1:30檜尾岳1:00熊沢岳1:20東川岳20木曽殿山荘(山荘泊) 第3日目・23日 合計5:45 ・木曽殿山荘1:30空木岳40分岐点35ヨナ沢の頭下20大地獄30マセナギの頭35池山小屋45三本木地蔵50駒ヶ池・バス停 C班,北部縦走コース 第1日目・21日 合計7:00 上松アルプス山荘30敬神の滝山荘1:50金懸小屋1:50七合目1:00八合目遠見場1:00九合目玉の窪山荘40木曽前岳駒ヶ岳10山荘前キャンプ場(幕営) 第2日目・22日 合計9:20 駒ヶ岳50宝剣岳1:40濁沢大峰1:20檜尾岳1:10熊沢岳1:30東川岳20木曽殿越1:50空木岳40空木平(避難小屋泊) 第3日・23日 合計9:20 空木平50空木岳1:15南駒ヶ岳1:00仙涯嶺1:30越百山25小屋40七合目1:20五合目1:30福栃橋50今朝沢橋(タクシーで登山口へ) D班,沢登りコース 中御所谷・西横川沢登りコース 菅ノ台=しらび平〜入渓〜二俣〜西横川遡行〜長谷部新道〜千畳敷〜駒ヶ岳(山荘泊) 【A班】 山城山名:中央アルプス宝剣岳・木曽駒ヶ岳 期日:2010年8月21曰(士)〜22曰(日) 参加者 A−1:軽石CL、白根SL、堀 A−2:大嶋CL、滝沢SL、渡辺、島野、相澤、石川、浅古 8月21日 3:58 熊谷市役所 8:02 菅ノ台バスセンターに到着し、路線バスに乗り換える 8:49/8:56 千畳敷ロープウェイで一気に標高2600mへ。快晴、日差しが強い。 9:13/9:55 千畳敷 10:30 極楽平 11:37 宝剣岳 11:58/12:24 宝剣山荘前で昼食とする。 12:39 中岳 12:47 駒ヶ岳頂上山荘 13:41/14:03 木曽駒ヶ岳 14:13 駒ヶ岳頂上山荘 早朝より熊谷市役所を出発し、中央道駒ケ根インターで降車する。菅の台バスターミナルで路線バスに乗り換え、しらび平ロープウエイ駅に着く。千畳敷までロープウエイが架けられ、多くの観光客・登山者で賑わっていた。雄大な素晴らしい自然と高山植物達に出逢えるのを期待していたが、この季は花の過渡期。コバイケイソウ、チングルマ、コイワイカガミ等々花々は枯れかかって、咲いていたのはわずかトウヤクリンドウ、ウサギギク、アキノキリンソウのみであった。 前方に峻険な山容した宝剣岳が聳え、この山を目指し登山開始となる。信州駒ケ岳神社の左方ハイマツの登山道を辿る。間もなく気分が悪くなり、のろのろとやっとの思いで皆さんの休憩している場所へ着く。これからは2班に分かれ中岳登頂と岩場のある巻き道を行く。急峻な岩場もクサリをたよりに漸く頂上小屋に着く。 8月22日 4:10 起床数人が山頂に御来光を見に行く。 5:05 朝日が上がりはじめ(御来光)を拝む。 5:10 朝食6:00天気は快晴、少々冷風があり新鮮で爽快感。ショウギガシラへ向け6人のパーティで出発。暫く山腹のハイマツの中を歩き、やがて尾根に出る。尾根からは右手奥に富士山、南アルプス、やや左に八ヶ岳左手には槍ヶ岳、穂高連方の山々、やや左に木曽の御嶽山、山々の頭下に雲海が広がり、空の青さと対比して素晴らしい。 6:45 小休止、濃池が下の方に干上がっているのが見える。 7:15 ショウギガシラと濃池との分岐点一部の人がここに残り、ショウギガシラに向かう。 7:40 大正時代の遭難記念碑(2,730m)を見る。 8:15 分岐点にて全員合流 8:35 濃池が山と木々に囲まれ、静寂の中にたたずんでいた。 9:35 干しあがっている駒が池に出る。池のやや後方に雪渓が泥をかぶって広がっている。 10:15 山頂の山小屋近くで小休止 11:10 ロープウエイ駅到着 11:40 ロープウエイ乗車 12:40 駐車場到着 木曽頂上小屋から将棊頭山を目指す。高所に慣れたためか、比較的楽である。馬の背を越え、濃ケ池が見える。このあたりでは千畳敷では見られなかった花々が生き々と咲いている。トリカブト、ウサギギク、草叢の中に紅いクルマユリ、グンナイフウロ、ヨツバシオガマ、オトギリソウ等新鮮である。濃ケ池分岐で将棊頭山に登頂した人達を待つ。 この辺りは登山者も少なく静かだ。今度は乗越浄土を目指して歩く。濃ケ池は水が少ない。だが、この辺りからの眺めは宝剣岳、小屋が望め、その景観は中々美しい。2人の新人さんは伊那前岳に向かう。中々の健脚である。千畳敷にゆっくり組と同時位に着いた。駒ケ根バスターミナルで解散し、渋滞に巻き込まれながらも無事熊谷に到着した。 (堀記) 【B班】 山域山名 : 中央アルプス・宝剣岳/木曽駒ケ岳/空木岳 期 日 : 2010年8月21日(土)〜23日(月) 参 加 者 : CL大嶋 SL浅古 行動記録 : 21日(土) 熊谷市役所(4:00)→花園IC(4:30)→駒ヶ根IC(7:30)→菅の台バスターミナル(8:00)→しらび平(8:35)→千畳敷(8:55/9:10)→極楽平(9:50/10:30)→宝剣岳山頂(11:20)→宝剣山荘(11:40/12:20)→駒ケ岳頂上山荘(12:40) 初日は、A班と同一行程である。長野自動車道経由で高速道を快調に進み、駒ヶ根ICを降りる。しかし、菅の台の駐車場は既に満車。先行の軽石車は、菅の台の駐車場に停められたようだが、こちらは、その先の黒川平駐車場まで誘導されてしまった。携帯で連絡をとり、菅の台まで戻る。増便のバスに乗り込み、細くて狭い山道をバスは登っていく。しらび平からロープウェーで千畳敷へ。「何度も来ている」という人もあろうが、個人的には初めての中央アルプス。天候に恵まれ、青空と緑に覆われた千畳敷カールが目に飛び込んでくる。旅行のガイドブックそのままの景色である。 我がB班にとっては「足慣らし」と「時間調整」のための本日のルート。宝剣山頂経由、駒ケ岳頂上山荘行き。多くの登山者がカールへ進むのに対して、AB合同班は、極楽平へ向かう。堀さんは睡眠不足と車酔いのため、非常に難儀していた。宝剣岳の登りにとりかかると、鎖場の連続である。「険しさ」と「登りにくさ」と「山頂の形状」としては独特である。厚みがなく切れ落ちた岩峰が刺々しい。個々人が慎重にピークを越し、宝剣山荘まで降りる。ここで昼食をとる。 中岳を経て本日の宿泊場所である駒ケ岳頂上山荘へ。宿泊の受付を済ませ、しばし休息。水とカメラを持って山頂へ向けて散歩。途中で山頂を見上げると、C班メンバーが手を振っているのが見えた。山頂で記念写真を撮り、雑談をしながら夏の午後のひとときを過ごす。ガスが切れ、宝剣が姿を現したので、写真に収めたところで山頂を後にする。夕食の時間まで、C班が張ったテント前で宴会とする。 山荘の宿泊は、AB合同班+浅見さんの総勢10名。個室1室を割り当てられたため、快適であった。 22日(日) 駒ケ岳頂上山荘(5:40)→中岳(6:00)→宝剣岳山頂(6:25/6:35)→三ノ沢山分岐(7:00)→島田娘(7:20)→2711m(鞍部)(8:05)→檜尾岳(9:50/10:05)→熊沢岳(11:20/11:50)→東川岳(13:00/13:15)→木曽殿山荘(13:45) 4時起床。朝起きると、軽石さんが体調不良を訴え、A班と下山することとなった。B班は2人だけのパーティーとなる。今日の行程は、途中までC班と同じ。先にテントを撤収して出発したC班を追うように、我々も出発する。今日も快晴。軽い足慣らして中岳へ。南アルプスの山並みがパノラマとなって眼前に広がっている。また、空木岳へと長く続く稜線を見渡し、道のりを確認する。 昨日に続いて宝剣岳に登る。極楽平から先は、夏山の醍醐味である雲海を眺めながらの稜線歩き。個人的には久しぶりの山行で、トレーニングも続けてきたので、初めての中央アルプスを満喫しようと意気込んでいた。しかし、楽しかったのは最初のうちだけ。激しいアップダウンの繰り返しとハイマツに覆われた狭い登山道。数々の岩を乗り越え、鎖につかまり、登っては下り、下っては登るの繰り返し。それでも、C班の姿を追いながら、着実に進む。右手に見える三ノ沢山の姿が美しい。 時間の経過と伴にガスが湧き、歩き出した頃には見えていた空木岳もガスに包まれる。宝剣岳方向にはガスがかかっていないため、時々後ろを振り返っては、歩いてきた道のりを確認し、「こんなに歩いたのか」と自分を納得させる。アップダウンの繰り返しにいい加減飽きてきて、前を歩く大嶋会長に「もう50分歩いてます。」とさりげなく休憩を促す。しかし、会長の歩みは止まらない。よく考えれば、会長と2人で山を歩くチャンスなんて滅多に無い。会長の後姿を見ながら「教育的指導か?」そんな空想をしながら、休憩しない理由を考える。縦走路は悪路であり、単純に休憩に適した広い場所がないのだ。濁沢大峰の場所もわからないまま通り過ぎ、1時間以上歩いて檜尾岳に到着し、やっと休憩。 再び稜線上のアップダウンを繰り返す。次第に宝剣の方角にもガスが湧き、後ろを振り返る楽しみもなくなった。会話もなくなった。それでも歩みだけは止めなかったので、熊沢岳に到着。C班にも追いついた。本日の行程の半分以上を消化し、なんとなく先が見えてきたので、お湯を沸かして昼食とする。この先、もう追いつくことはないだろうという気持ちで先行するC班を見送る。お腹が満たされ気力も回復。あとは、本日の行程の終点である木曽殿山荘を目指して歩くだけである。 本日最後の登りである東川岳をクリアし、細かい砂で足元の悪い急坂を下り木曽殿山荘に到着。わずか4行前に「追いつくことはない」と書いたのに、C班と再会。山荘から徒歩数分のところにある「木曽義仲の力水」まで水を補給しに行くとともに、今宵の楽しみであるもう1つの力水(ビール)を小屋で調達したとのこと。C班から我々に対しては「今日はよく歩いた」とねぎらいの言葉が、我々からC班に対しては「空木越えの健闘を祈る」との言葉を交わした。しかし、言葉とは裏腹に、1日の行動を終えてしまった我々と、これから空木を越えるC班とでは、心のゆとりは対照的であった。 今度こそ本当にC班を見送り、彼らが空木岳の登りに苦しんでいる頃、私たちはというと。水場で顔を洗ってさっぱりした後、テラスでビールを飲みながらくつろいでいた。テラスでは、本日の行程で相前後していた単独の山ヤから、幌尻岳登山の情報を仕入れた。 木曽殿山荘の夕食は「おでん」でした。6人掛けのテーブルの真ん中におでん鍋。各自7種類の具を器に盛るべし。夕食をとりながら、山荘の主人から寝床についての説明がある。この小屋は2階が大広間になっていて、部屋の区切りはない。つまり、宿泊者が何人であろうと、(最大収容人数までは)ここで寝るしかない。夕食後、2階に上がり、寝る場所の指定がされる。幸い私たちは、部屋の角を指定された。本日の宿泊者数は40名程度で、マットレス2枚に3人であった。 23日(月) 木曽殿山荘(5:05)→第一ピーク(6:00/6:05)→空木岳山頂(6:35/6:55)→分岐(7:45)→休憩(8:05/8:10)→大地獄(9:00)→マセナギ(9:30)→1970m(9:40)→タカウチ場(10:30)→三本木地蔵(林道)(11:20) 朝食は5時の予定であったが、準備が早く整ったと声が掛かる。山荘の主人から、「食べながら聞いてください」と、空木岳及び池山尾根ルートについて説明がある。第一ピーク、第二ピークと続き、第三のピークが空木の山頂になるとのこと。下山は、尾根ルート(左)の方が歩きやすく時間も早いとのこと。 5時5分に山荘を出発。本日も天気は良い。登りはじめてすぐに日の出となるが、南東方向に向かって歩いているためにご来光を見ることはできない。太陽は空木岳の向こう側。 岩峰を慎重に越えていく。第一ピークで小休止した後、コースタイム通り1時間30分で空木岳山頂に到着。南アルプスの全山が雲海の向こうに並んでいる。尖った頂の塩見岳が富士山の姿を隠している。これで大嶋会長の百名山は94座に到達しました。 山頂では、昨日、山荘のテラスで会話を交わした単独のNさんが、同じく単独の若者Hさんを誘い、林道からタクシーに一緒に乗らないかと提案していた。彼らは、見るからに健脚そうであり、一足先に下山を開始した彼らの後姿を見送った。 目的を達成した後の目的は下山後の温泉のみ。まずは駒峰ヒュッテまで下る。ヒュッテの内装はきれいだが、水の確保が大変そうだ。こちら側から眺める空木岳は、平凡な山容であった。山荘の主人の説明では、左側の尾根伝いに下るルートの方が歩きやすく所要時間も早いとのこと。 長い池山尾根をひたすら下る。樹林の中に入っても、登山道は歩きにくい道が続く。藪が道を遮り、両側から伸びる木々の枝を掻き分けながら進む。また、何箇所も登山道の崩壊により鎖や梯子がかけられていた。木製の梯子は崩れたまま、撤去するでも補強するでもなく、そのままになっており、登山道の整備という面では、手が行き届いていない様子である。 タカウチ場まで下ったところで、彼らに会った。彼らとは、山頂のあの2人である。我々は本当に「菅の台まで歩くつもり」(強調)であったが、彼らと会った時、偶然にもNさんはタクシー会社へ連絡をしているところであった。電話を終えたNさんと目が合い、一瞬のうちに意思疎通が完了。三本木地蔵の林道まで下ったところで、4人はタクシー車中の人となり、無事に下山しました。 (記 浅古) 【C班】 北部縦走コース アルバム 【C班】 山域山名 : 中央アルプス・宝剣岳/木曽駒ケ岳/空木岳/南駒ヶ岳/越百山 期 日 : 2010年8月21日(土)〜23日(月) 参 加 者 : CL宮田 SL木村 南雲 駒崎 石川(2日目より) 8/21(土)上松アルプス山荘6:25−6:50敬神の滝山荘−8:55金懸小屋9:10−11:50分岐−12:30木曽前岳−13:25駒ヶ岳14:00−14:15小屋 道の駅にテント泊。早朝、駅前に移動して上松駅前の町営駐車場に。予約していたタクシーで一路登山口に。途中は巨大な砂防ダム。いつもながら呆れる。尾根を回りこみ林道を行くと、登山口の敬神の滝山荘に。ボランティアで維持されている。小屋番としばし立ち話。ここから本格的な登山道に。植林の中の急登が続くが、整備がされていて登りやすい。途中から自然林に。ずんずん高度を稼ぐが負担が少ない。さすがに歴史のある道である。一合、半合ごとに木製の標識がある。途中から林間に御岳が見える。金懸小屋手前で大きな岩を右に巻く。小屋で小休止。その後も馬の背、胸突き八丁など、由緒のある地名が続く。分岐から木曽前岳を目指す。森林限界が近くなり花崗岩の巨岩が現れて、三の沢岳がはっきり見える。さらに宝剣岳が鋭鋒を現す。木曽前岳はすでに高山の趣。ここまで標高差はあったが、一途な登りがかえって心地良い。ひと休みして、ガスが巻く中、駒ケ岳にひと登り。山頂は、それまでとは別世界のような人だかり。山頂からテン場をみると、ロープウェイ組が。 山頂で交歓して、テン場へ。天気が良い中、乾杯。 8/22(日)駒ヶ岳5:30−6:00宝剣岳6:10−6:20極楽平−8:15濁沢大峰−9:20檜尾岳−11:00熊沢岳−12:45東川岳−13:05木曽殿山荘13:50−15:20空木岳15:40−16:00小屋 今日も天気が良い。テン場で日の出を拝む。中岳経由で宝剣岳に。未だ朝が早いので混雑はしていない。自分としては初めて宝剣岳の山頂を踏む。悪いと聞いていたが、気にするほどのところではない。あくまで一般ハイカーを対象とした評価か。天候がよく、南アルプスも、駒ケ岳も、これから縦走する空木岳、南駒ヶ岳も遥かに見える。高度感はある。山頂の岩峰に回りこみ本当の山頂に立つ。三の沢が格好がいい。宝剣からは長い縦走である。濁沢大峰は大きい。檜尾、熊沢とアップダウンが続いてそれなりに疲れる縦走路である。しかし、あまり面白くない。熊沢を過ぎるとガスがでて、現在地確認が十分できない。そうこうしているうちに、東川岳に、ここまで来ると、あとは木曽殿まで一気に下るだけ。道は急激に落ちている。小屋で情報収集し、かつ湧き水までしばし歩いて水分補給。つかず離れず歩いてきた大嶋さんたちとここで別れて、空木の登りへ。疲れてはいるが、一気の登りは気持ちがいい。ハイマツと花崗岩が空木の斜面を綺麗に飾っている。途中、岩場が連続して、予想以上に時間がかかるが、最後は空木の突端に出て、感無量。天気は悪くはないが、午後の雲が湧く。途中、山頂直下の小屋に泊まることも検討したが、「高い」と、空木平の避難小屋まで下る。ところが、避難小屋は満員。外に寝るかという話にもなったが、なんとか小屋に入れた。また虫が多く、被害にあったもの数名。 8/23(月)小屋4:00−4:50空木岳−7:20南駒ケ岳−8:45仙涯嶺−10:20越百山−11:15越百小屋−13:45福栃橋登山口−14:20伊奈川ダム手前 翌日は、夜明け前にヘッドランプ行動。沢沿いの道でルートファインディングに苦労しながら登る。夜明け前なので、鳥も寝ていて、歩くとびっくりして飛び立つ。稜線に出る頃には日が昇る。山頂で、日の出。快晴、心地良いこと限りなし。しばし展望を楽しむ。これから縦走する南駒ヶ岳方面が綺麗である。山頂からは、わずかな下りと、一気の登りで南駒ヶ岳へ。花崗岩とハイマツのパッチワークで気持ちのいい縦走が楽しめる。 仙涯嶺を抜けるためには一旦大きく下り、また登り返すが、急峻なために稜線どおしには道が付けられず、稜線の右左に苦労して道が付けられており、それに沿ってそれなりのアップダウンが続く。仙涯嶺を過ぎると山の形は穏やかになり、越百に向けてなだらかなきれいな山稜が続く。越百の山頂で大休止。縦走もここで実質的なピリオド。ここからは、ひたすら下りに耐えるだけとなる。途中、小屋によるが、商売っけが全くない小屋である。水ももっと下ったところで補充すべしということで、早々に下る。ひたすら樹林の中を下り続ける。飽きた頃に、徐々に稜線が細くなり、乗っ越し状のところから、左の急斜面に一気に下り、足が痛くなった頃に沢に降り立つ。 充実した縦走を振り返りながらも、さらに林道を歩き、いよいよ足が痛くなった頃に駐車場についた。 【D班】 西横川遡行 アルバム 山域山名 : 中央アルプス・西横川(長野県) 期 日 : 2010年8月21日(土) 参 加 者 : L浅見、栗原、島野 行動記録 : 行動記録:しらび平1700m(6:30)〜二股2000m(8:20/:35)〜奥の二股2200m(9:35/:45) 〜長谷部新道2540m(11:00/:35)〜千畳敷駅2640m(12:40) 昨シーズンの紅葉最盛期は激混みでバスに乗れず駐車場敗退した西横川、今年こそはと狙っていたらチャンスがやってきた。アプローチ5分、下山はロープウェイ、しかも快適遡行度抜群の人気沢だが、予想外に誰にも会わず絶好の沢日和に静かな山を満喫することができた。 特にいやらしい箇所はなく、ロープを出す必要もない。単調なゴーロ歩きも殆どないので、四肢を存分に使って攀じ登るのみである。3人で相談しつつ時には思い思いにルートを選びながら、グングン高度を稼げるので気分爽快このうえない。しまいにはこんな快適沢があっという間に終わってしまうなんてもったいない、とのんびり休憩をとったほどであった。 細いルンゼで水が涸れ、藪こぎもなくトラロープのある長谷部新道に合流して遡行終了となった。ここで装備を解いて千畳敷まで廃道をトラバースするのみ、後は楽勝♪…と思ったら、所々崩落していたり潅木が張り出していたり非常に歩きにくかった。西横川の核心は遡行終了後にあり、と言っても過言ではない。格闘しつつ歩く事1時間で喧騒の千畳敷着。ファミリーや山ガールやらで大賑わいで、先ほどまでの静かな山から別世界に来た気分だった。 西横川は毎年行きたいくらい、評判通りのナイスな沢だった。しかし駒ヶ根は遠いなぁ! (島野聡記) |