熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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針ノ木~船窪岳~烏帽子岳縦走


山域山名:北アルプス・針ノ木峠、蓮華岳、七倉岳、船窪岳、烏帽子岳(長野県)
期  日:2010年9月18日(土)~19日(日)
参 加 者:新井久(単独)

行動記録:

9/17深谷(21:00)=扇沢(0:15)

9/18扇沢(5:38)→大沢小屋(6:25)→針ノ木峠2536m(8:20/8:40)→蓮華岳2798.6m(9:25)→北葛岳2551m(11:17/11:32)→七倉岳2509m(12:35)→船窪小屋2450m(12:45)

〈天候:快晴、曇り〉

 深谷を9時頃出発。高速は込んでいる。常の様に東部湯の丸でショウガ焼き定食を食べる。12:15扇沢着。無料駐車場はマダマダ余裕。3段目の出口に一番近い処に止める。しかし朝4:55に起きると道路迄車の列。大渋滞。此れは次の日迄続いていた。曇っていて全く稜線は見えず。5:38登山道入り口のポストに計画書を投函し出発。皆立山方面に行くのか針ノ木方面は殆ど人が居ない。前回ヒ―ヒ―言って居た大沢小屋迄の道も今日は元気に快調に行く。大沢小屋は締まっていてレリーフの下の神様も下山したのか小さい神社(?)も無くなっていた。8月22日の時には結構残っていた雪渓は2000m付近の喉の辺りは残っているがズタズタで右岸~左岸に渡る時10m程雪渓上を歩いただけでアイゼンは宝の持ち腐れでした。此の頃よりガスは晴れ爺ケ岳~スバリ迄の稜線。鹿島槍なども見え出し気分も最高。水を汲んだりしながら8:20峠着。槍から富士山迄遮る物は何も無し。何とラッキーな。蓮華に向かう。2754mのピークをからは白馬~剣、立山、薬師から見える山が全て綺麗に見える。う~ん素晴らしい。蓮華の大下りは宮田さんの言う通り浮き石が多く2回程転倒。北葛乗越までは思ったより掛り到着。北葛岳頂上からの展望は良かったが段々とガスが湧いてくる。降りに掛ると全てガス。10m程の視界。1人抜き、3人が七倉方面より来る。船窪小屋迄に会ったのは此の4人だけ。200名山(烏帽子岳)300名山(蓮華岳)一つずつだと今はこんなもんかな~。まあ人が居なくて気分が良い。ガスの中七倉岳を越え船窪小屋へ。小屋に着くと鐘が鳴り熱いお茶のサーヴィス。こう言う小屋なのか。此の時間から飲む訳にも行かないので「危険」と有名な水場に行く。確かに不動沢の崩落が凄い。フォッサマグナだな。水は冷たくて美味しかった。携帯電話は小屋の七倉岳の方の岩の上からなら全ての機種が通じます。小屋に戻っても遣る事無いので結局3時頃から飲む。東京から来た橋本さん(西国立駅前で飲み屋を経営しているそうな)が何とギターを担いで来てミニコンサートを遣り出した。ギターも歌も上手で(当たり前だわな)自分で作った「船窪小屋の歌」まで歌っちゃって大盛り上がりでした。夕食は小屋の名物らしく質、量ともに凄かったです。夕食後はティータイムが有りチベットのお茶(バター茶では無く砂糖の入った奴)が出て大阪から来た76歳の方(名前は失念)のDVD(山の、しかも無料で下さると云うので申し込みしました)と船窪小屋の由来、橋本さんの歌で大盛況でした。


9/19船窪小屋(5:12)→船窪岳第ピーク2459m(6:37)→不動岳2601m(8:05)→
南沢岳2625.3m(9:18)→烏帽子岳分岐(10:00)→烏帽子岳2628m(10:22)→
烏帽子小屋(11:00/11:12)→高瀬ダム1270m(13:15)
〈天候:晴れ〉

 朝4:30起床。準備をし5:00からの朝食に備える。朝御飯も美味しく、5:12少し暗い中出発。風が4:00頃より強くなり雲も少し出ていた。しかし風は段々弱まり雲も消え最高の天気となる。不動沢方面の崩落は怖い位凄い、が、道はしっかりしていて不安は無い。船窪乗越迄一気に降る。船窪岳を越え第2ピークに向かうとザックを背負った若者が向うから来る。マサか鶏冠からか?聞けば第2ピークでテントを張っていたとの事。テントは何処にでも泊まれるから良いよな~。天気は良過ぎて暑い位。山は白馬~剣~立山~薬師~赤牛~水晶~槍~穂高迄全~部見えて、もう一人占め状態。これが有るから止められない。アップダウンを繰り返し乍南沢岳へ。遂に読売新道の全貌が。確かに長い。赤牛~水晶までも凄く長い。だけどこれなら行けそうだな、と意味の無い自信が。来年の挑戦を固く誓う。此のコースは槍の展望はピカイチ。針ノ木~不動までは殆ど正面に見乍歩けるので最高。北鎌は大天井からか水俣乗越からかと思ってたけど何か湯俣から行きたくなっちゃたな~。此れも来年の課題だな。南沢岳を越えると遂に烏帽子が。昭和54年以来だから31年振り。初めての北アルプスがブナ立尾根からの裏銀座だったのです。懐かしいと云うより全く記憶が無く(酔っても居ないのに)「こんなんだったかな~」と云う感じでした。烏帽子から読売新道側を見る。ウ~ン綺麗だ。人の手が入ってないからだな。小屋でタクシーを頼む。衛星携帯で200円。ドコモなら稜線から通じるとの事。私のAUは通じませんでした。ブナ立尾根を下る。矢張り全く憶えて無い。南沢の崩壊も凄い。途中2000m位で又猿。良く会うな~。こいつ等は呼子を吹いても全然逃げない。自分の方で足早に逃げる。途中若者に抜かれる。ウ~ン駄目だな~。不動沢の吊橋でトレランと一緒になる。タクシーは14:00に降りると言ってたのにもう来ていた。(予約の1時間前に来ているとの事)トレランを七倉ダムまで乗せる。昨日中房温泉から槍を越え三俣にツエルト泊して来たとの事。早い。良く聞けばトランスジャパンアルプスレースに出たと言う(南アルプスで台風の嵐の中途中棄権だったそうです)。凄いランナーじゃないか。彼とは再開を約し(名前は聞かなかったが)七倉で別れ扇沢へ。道路は種池の登り口のズ~ット手前から駐車場に入れない車で大渋滞。しかしタクシーなので駐車場管理員がトランシーヴァーで誘導して呉れ、右側車線を扇沢駐車場へ。14:00着。タクシー代は8100円でした。天候にも恵まれ大成功の山行でした。此れで私も親不知~奥穂迄繫がりました。