熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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初級冬山・北八ヶ岳 |
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山域山名:北八ヶ岳・(長野県) 期 日:2010年2月27日(土)〜28日(日) 参 加 者:CL大嶋 SL軽石 並木、白根、逸見、滝沢、駒崎(計7名) 行動記録: 2/27 熊谷(7:00)=八千穂スキー場先ゲート先1720mで迎えの青苔荘主人と合流(10:00) =順次スノーモービルで移動=青苔荘2115m到着&昼食(11:40/12:45) →麦草峠2120m(13:35/13:45)→大石峠2155m→中小場ピーク2232m(14:20/14:25) →茶臼山2384m(15:10/15:25)→麦草峠(16:00/16:10)→青苔荘着(16:55) 約束の10時に、八千穂スキー場の先の道路閉鎖ゲート前で青苔荘主人の山浦夫妻と合流しました。山浦さんは、軽トラックとスノーモービル2台で迎えに来てくれました。道路上の雪が深くなる地点で車を乗り捨てて、荷物をそりに積んでまず2人がモービルで送ってもらいます。その間残りのメンバーは、道路を登り始めます。車道の日当たりのいいところは、所々アスファルトが出ています。その後また迎えに来てもらって、最後の大島、滝沢が青苔荘に着いたのは、11時40分になりました。 私が初めて青苔荘に来たのは、99年10月10日、南ア・仙丈岳山行の帰りに橋本先生、村越先生たちとともに訪れた時のことです。朝方テントを撤収して、高遠でお城を見て、麦草峠越えをしたのでした。その時には山浦さんのお父さんはすでに小屋番を引退しておられて、私たちはお会いするために釣り堀を経営していたご自宅を訪問しました。村越先生は学生時代から青苔荘の山浦さんと懇意で、冬には下からスキーであがったり、夏には行田高校(現・進修館高校)の生徒たちを率いてここを訪れています。『遺稿集』収録の「北八ヶ岳の自然」は、行田高校「林間学校のしおり」のための文章です。今小屋番をしている息子夫婦は、はるばる先生の葬儀にも参列してくれました。 小屋にあげてもらって、お茶をごちそうになって、昼食をとりました。午後は予定通り茶臼岳をめざします。小屋の前でワカンを付けて出発です。小屋から下の車道までの山道は、夏なら緑の苔がびっしりついた原生林ですが、この時期は雪に覆われてそびえる木々に日差しが差し込んで、また実にすばらしい景色です。樹林が成熟している点では、北八ッ屈指の原生林です。 車道を麦草峠まで歩き、北に向かって登山道に入ります。雪は深くなりますが、踏み跡をたどっている限り沈むことはありません。この途中で、並木さんはリタイヤーして一人で小屋に帰りました。大石峠では横岳のロープウェー方面から来た若者たちに出会いました。彼らはスノーシューを付けていました。 茶臼岳の山頂からは天狗岳、手前の中山、縞枯山などがのぞめました。下りは、適度の積雪の上をワカンで下りますから、実に楽に下ることが出来ます。夕食時間の午後5時前に小屋に着きました。 2/28 青苔荘2115m(7:05)→高見石小屋2270m(8:05/8:15)→小ピーク2470m →中山ピーク2496m(10:05-10:15)→高見石小屋(10:50/11:15) →青苔荘で昼食(11:40/12:45)→ゲート手前駐車場1720m(14:45)=熊谷 昨夜半から15cm降雪があり、朝もまだ降っていました。宿の主人・山浦さんに聞くと、ニュウ方面は雪で道が分かりづらいうえに、稲子湯方面にスノーシューの踏み跡もついているので迷いやすいとのこと。今日の目標は、高見石小屋から中山方面へと急遽変更しました。 朝食後大荷物を保管して、ワカンを付けて7時5分に青苔荘を出発。雪は降り続いています。まず白駒池へ出ると凍結した上に一面の雪です。氷の上に出て、池を横断して白駒荘をめざします。時々足の下に氷が見えますが、青氷がしっかり凍結しています。 白駒荘から上陸、高見石に向かって雪の登山道を登ります。踏み跡をたどっている限り、ワカンは沈みません。高見石小屋では、外のテラスで短時間休憩しました。 中山への登山道は、樹林の中で風は強くありませんが、山頂では吹きさらしで雪が吹き付ける状況でした。少し戻って、樹林の中で小休止しました。中山からの下山は快適に歩き、高見石小屋では岩の上まで登りました。白駒池に戻った頃には、すっかり晴れて山々が展望できました。 青苔荘に戻って、準備してきた行動食で昼食。下山は年齢順に2人だけスノーモービルで送ってもらい、他のメンバーはワカンで車道を歩きました。途中少しショートカットをしましたが、約2時間かかりました。 冬の白駒池周辺は、静かで光にあふれていて、快適な別世界でした。 (滝沢記) |