熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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大展望の日白山 |
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アルバム | ||||||
山域、山名:新潟県湯沢町南、東谷山、日白山 期 日:2010年4月4日(日) 参 加 者:CL浅見、大嶋、石川、南雲、宮田、軽石、駒崎、木村 記 録:循環器4:30=二居6:40(田代スキー場P)7:10〜二居峠7:53/8:05〜鉄塔9:00/9:10(アンザイレン開始)〜ブナ林1465m〜東谷山1552m:10:20/10:35〜日白山11:50/12:35〜東谷山13:24/13:40〜鉄塔14:21/14:30〜二居峠14:050/15:05〜田代スキー場P15:30==本庄インター=循環器18:30 (記録:石川) 今年の雪山訓練は、例年行われている谷川岳からすぐ西の山域にある日白山(にっぱくさん、1631m)が選ばれた。足元に不安あるもあえて参加した。 湯沢インターからR17を三国峠のほうに逆戻り田代スキー場の駐車場に着く。上空は青空、登山日和といってよい。さっそくハーネスを着けピッケルを手にして歩き出した。7時10分出発は大体予定通り。二居の集落から雪に埋もれた旧道を時にショートカットしながら行くと二居峠に着いた。東屋がありそこでアイゼンを取り付け本格的な登りにかかった。 尾根の南側が雪庇に覆われていてトレースがついている。鉄塔を過ぎたあたりで浅見Lの指導で二人一組でロープをつなぎ数メートル間隔で時に前後しながら進んだ。確保技術の訓練を兼ねて登ろうというわけである。 樹林帯に入ると広く緩やかになった。ブナやダケカンバが見事なところだ。足が重たく感じられ皆に遅れだしてきた頃前方がひらけて東西に長い頂稜に着いた。東谷山である。雲ひとつ無く遠くまで展望が利く。最初から右手に見えていた平標山が大きく仙ノ倉から谷川連峰が続き、巻機山、八海山、越後駒へ至る峰々も真っ白な姿を余すことなく見せてくれる。後ろを見ると苗場山が白く大きく居座っていた。4月はじめはまだ冬山なのだと納得できる。 日白山はなおも東へ1.5〜1.6kmくらいありそう。いったん大きく下って上り返す。頂上はその先に望める。なおもロープを使ったまま進む。時折冷たい強風がきて雪面が光って氷化してゆく。11時を過ぎてなお気温が上がらず、そのため割合雪質が硬く足の沈みも小さい。最後の登りでは私だけが息があがり他のメンバーは涼しい顔をしていた。力の違いを強く感じた瞬間である。この日白山は360度の展望があり、独立峰の趣がある。 苦しいあとのご褒美とはこのことかというくらい、まさに展望台そのままでこれほどとは想像できなかったものだ。昼食を摂り集合写真を撮って所用の南雲氏だけ先に下山、少し経ってから皆が続く。しかし、またしても.私の息があがり途中で立ち往生する始末で皆さんの足をひっぱってしまった。雪面の歩行は予想以上に体力を消費するものだと再認識しつつ、逆に我が同人の山スキーの面々の脚力たるやいかばかりかと恐れ入るばかりである。 東谷山からは下り一方で汗ばむほどに先行者がスピードを上げた。しかし、雪が腐ってきて足がもぐることおびただしい。二居峠に着きアイゼン、ハーネスをはずして身軽になったことであとは集落まで一気に下った。田代スキー場の駐車場はほぼ車で埋まっていた。 予想の着時間15時より30分超過したがこれは私の登りでの時間オーバーにほかならない。山スキーをやるメンバーにとっては今回程度のつぼ足山行は苦にもしないものなんだなあといたく感心しつつ、わが身を振り返るとき歳と力の差を痛感した山行でもありました。また、殿を務めてくださった浅見Lに感謝しながらこの日の苦しさと頂上での展望の一瞬を決して忘れることはないでしょう。 (軽石記) |