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同人秋合宿 南会津

10月20日 七ヶ岳  田代山・帝釈山
10月21日 田代山・帝釈山  会津駒ヶ岳  燧ヶ岳

10月20日


七ヶ岳

アルバム 

日 程 24年10月20日(土)
参加者 L大嶋、L石川、SL浅見、並木、堀、栗原幸、軽石、逸見、高橋武、豊島、福田
記 録 熊谷6:00=たかつえスキー場10:00/10:20〜七ヶ岳登山口12:00/12:05〜七ヶ岳頂上12:55/13:25〜七ヶ岳口14:10/14:18〜スキー場P15:10=見通りキャンプ場16:00            

 今年の秋の合宿は好天に恵まれた。R352の舘岩、八総から東に入り会津高原たかつえスキー場に入っていった。場内の道を最後まで辿れれば登山口から往復3時間の、楽々登山のはずだった。しかし、すぐに車止めの高札があり進入を断念せざるを得ない。結局スキー場の末端から歩くことになった。コースの中ほどに車道の跡がありそのへりを登った。



 ゆるやかでも確実に標高を上げていった。上級コース用のリフトの下をくぐると林間コースは大きく迂回しながら最上部に至った。するとようやく「七ヶ岳登山口」の標識が現れた。ここまで100分かかってる。しかも12時になる。一休後、はじめて登山道らしい道を登るとまもなく稜線に出た。やっと東に延びる尾根の先に七ヶ岳を見つけることができた。







 リフト最上部のピークの手前を右に下り、数十mの登り返しで頂上に着いた。一等三角点のそこはなるほど360度の展望がある。北と西側がややかすんでいるものの、東から南方面は特徴あるピークが続くので同定しやすい。すでに、13時を大きく過ぎており、キャンプでの晩めしの食材調達などもあり、石川Lが先に下山していった。山をパスしてスキー場施設で、仕事に切り替えた浅見SLを拾ってキャンプ場に急ぐ手筈だ。私たちも続けて下山する。途中、20人ほどのツアー登山客に行き交ったのには驚く。こんな、マイナーな所に?と思ったが、なんでも300名山なのだそうだ。林間コースを下ろうとした時目の前に広がるゲレンデを見下ろして、ショートカットしようと思い立ち草付の急な斜面を下った。遠目には分からないけれど意外に、岩や石ころが草に隠れていて思っていたより歩きにくかったものだ。大斜面を下りきってからは緩いコースをひたすら歩くとだいぶ時間の短縮ができた。まだ3時10分、キャンプ場を目指してたかつえスキー場を後にした。

 桧枝岐の手前の酒屋で飲み物を調達し目的地に着くとキャンプの準備は整っていて、テント設営後すぐに調理にかかった。帝釈、田代山組も到着し皆で協力し合ったことはいうまでもない。できあがった芋煮を盛り分け乾杯した時は辺りは暗くなっていた。冷え込む夜気の焚火のそばでおかわりするなべものは格別美味しく感じるものだ。途中からは新井DRも加わり一層にぎやかになった。なべの最後にはウドンも加え皆、満腹状態になりました。この日のキャンプと食事は各リーダーの好判断と気配りと、みんなの協力により楽しくて美味しい夕食となり、そして充実の一日を終えました。(軽石記)




田代山・帝釈山

山  域:帝釈山・田代山湿原
期  日:2012年10月20日(土)
参 加 者:CL木村、SL高橋仁、黒澤、駒崎、相澤

行動記録:20日(土)
馬坂峠登山口(11:00/11:20)→帝釈山頂上(12:06/12:50)→避難小屋(13:50)
→田代湿原(13:57)→避難小屋(13:57)→帝釈山山頂(14:15)→馬坂峠登山口
(16:05) 
    
 檜枝岐から林道に入り、馬坂峠帝釈山登山口に向かう。車の底を衝くかのように車体を揺らしながら林道を走る。行き止まりになるのではないかと思われる道を走り続けると馬坂峠登山口に辿りつく。駐車場に約10台位あった。傍にきれいなトイレがあったが封鎖され、残念ながら使用することができなかった。

 登山口にはいると、甘い香りが漂う。オオシラビソかコメヅカかと思われる針葉樹木が目立つ。樹木に取り付けられている名札にコメヅカと書かれていた。この樹木から発生しているかと思われる。体が癒されるといわれる香りの成分フィドンチッドを胸一杯に吸いながら登り始める。ドウウダンツツツジの紅葉が鮮やかである。足も慣れ、体もあたたまってきた頃、40分位歩いただろうか、帝釈山の頂上に到着する。

 頂上は360度の展望ガ広がる。北側は明日に登る会津駒ケ岳、南側は男体山や日光白根等の日光の山々は眺められる。暖かいコーヒーを飲みながら昼食をとる。秋のさわやかな空気が何とも言えず心地よい。12;50田代湿原に向けて出発する。大きな石でふさがる道を下る。かなり傾斜もあり、歩きづらい。途中に白いロープが取り付けてある所が2個所あり、これを頼りに注意しながら降りる。1時間歩くと田代山避難小屋に辿り着く。近くで避難小屋より大きいのではないかと思われる程のトイレが建てられていた。ここから数分で田代湿原に着いた。

 湿原は広々して、一面、草紅葉であり、ゆったりと伸び伸びとした気分にさせられる。湿原に目をやると草紅葉の中に花穂をつけたキンコウカの枯れ草が点在している。夏は黄色い花が群生してきっと目を楽しませてくれるのだろう。木道を伝わって周辺をゆっくりとひと回り散策する。途中で田代山頂上と書かれた標識似ぶつかる。ここを左に曲がると田代山避難小屋に至る。ここから往路を戻る。樹林帯の中を下る。広葉樹の紅葉が午前中より一層色づいたのではないかと感じる。やがて帝釈山に向けて緩やかに登り始める。頂上に近づくにつれて大きな石がゴロゴロと立ちふさがる。傾斜が急になり、息をはずませながら登る。頂上で一服し、馬坂帝釈山登山口に向けて下る。 登山口に到着すると駐車場には私達の車が1台残っているだけであった。車に乗り込み、陽光を浴びた鮮やかな紅葉を眺めながらキャンプ場へ急いだ。





10月21日

田代山・帝釈山

アルバム 

山域山名:南会津(福島県)
期日:2012年10月20日(土)〜21日(日)
参加者:L大島 豊島 福田 逸見 浅見 新井久 石川(計7名)

記録:檜枝岐キャンプ場7:30→猿倉登山口8:30/8:40→田代山湿原10:23→帝釈山2060m12:00/12:20→田代山湿原13:37→猿倉15:00
天候:晴れ

 同人秋合宿参加メンバー17人は檜枝岐見通りキャンプ場で楽しい一夜を過ごし、朝も焚き火でおじやを作り、全員でいただいた。その後3班に分かれて、我々7人は田代山湿原と帝釈山に向かう。

 湯ノ花温泉から登山口の猿倉までは10数キロの無舗装の道で、登山口には15台ほどのスペースがあり、3,4台の車が駐まっていた。紅葉した木々の中、落ち葉の心地よい登山道を小田代まで標高差500mほど登る。小田代を過ぎさらに少し登るといきなり視界が開け田代山湿原となる。樹林の中と違い、冷たい風をまともに受け先ほど脱いだ防寒着を再び着る。

 だだっ広い湿原の木道を歩くと、山頂とはとても思えないところに田代山の標識があるが、実際の標高1926m三角点は湿原の中にあるらしい。1970mの山頂はさらに木道を北東へより高くなっている方へ歩いたところにあるが、何の標識もなく、通り過ぎてしまったようだ。湿原の縁に避難小屋があり、隣でコンクリート製の立派なトイレの新設工事をしていた。今日は日曜なので作業の方は不在、避難小屋は宿舎になっているようだ。

 ここから帝釈山まで往復2時間半ほどかかる。帝釈山へは、檜枝岐からの林道で馬坂峠まで来れば、そこから標高差300m50分ほどで上れる登山道が出来、かつては幻の名山と呼ばれた山が、身近なものになったという。現在、田代山を経由してくる人は少ないのかもしれない。

 山頂では展望も十分だったが、雨雲の近づく気配があり、そそくさと下山にかかる。往路を辿って無事登山口に戻った。(石川記)


会津駒ヶ岳

同人檜枝岐合宿 会津駒ケ岳コース
山  域:会津駒ケ岳
期  日:2012年10月21日(日)
参 加 者:CL軽石、SL黒澤、高橋武、相澤
行動記録:21日(日)
登山口駐車場(7:30/7:35)→滝沢登山口(7:45)→水場(9:16)→駒の小屋休憩所
(10:48/10:58)→会津駒ケ岳頂上(11:15/11:25)→駒の小屋休憩所(11:35/12:10)→水場(13:02)→滝沢登山口(13:58)   
 
 国道352号線から滝沢橋駒ケ岳登山口の標識を右に曲がる。舗装された車道を進むと道路沿いにいくつか駐車場が分散している。堰から水が落ちている川沿いの駐車場に車を止める。ここから10分程度歩き、登山道に入る。いきなり急な木製の階段を登る。その後も急な登山道が続く。しばらく登り続けると少し開けた尾根にでる。ここで休憩し、腰をおろす。ウルシ、カエデ、ブナの葉が赤や黄色と染まりはじめている。汗をかいた体に涼風が心地良い。

 一息つき再び登り始める。標高を上げるにつれて紅葉の色が鮮やかになっていく。時々吹く強い風で、落ち葉が舞う様子は秋の趣を一層引き立て清々しい気持ちになる。つづら折りの道をさらに登ると水場の標識にでる。水場はここから少しくだった所にあるらしい。ここからは傾斜がゆるやかになる。樹木もオオシラビソの針葉樹林にはいる。オオシラビソの緑のあいだに生えるナナカマドの赤が際立つ。紅葉と森林浴を楽しみながらしばらく進むと木立の間から肩の小屋がチラッと見える。

 やがて視界が開け、会津駒ケ岳ガあらわれる。木道が敷かれ歩きやすくなり、間もなく広々つぃた湿原にでる。池の平に着いた。湿原には多くの登山者で賑わっていた。遠くに目をやると山頂に向う色とりどりの登山者が点々と、駒の大池の傍で休憩をとっている登山者が目に入る。この頃になると鈍よりとした曇った天候に変わっている。気温も下がり手が冷たい。   

 草紅葉の湿原を眺めながらゆったりとした足取りで進むと駒の大池のほとりに着いた。ここで一服し、暖かい手袋に替え山頂に向かう。山頂近くになるにつれ熊笹がかなりはびこり湿原地帯まで伸びている。湿原を登りきり樹林帯を抜けると頂上に辿り着く。頂上には一等三角点があった。振り向くと南に双耳峰の燧ケ岳ガ見える。記念写真をとり下山する。下山のコースは往路を戻る。

 駒の池傍の休憩所で昼食をとる。登山者でテーブルは埋まっていた。空いてる席を分かれて座る。かなり空気は冷えてきた。寒い。来月には雪が降り始めるのだろう。暖かい飲み物で体を温め、出発する。ゆるやかな湿原を下り、樹林帯に入るころはまた陽が射してきた。オオシラビソの針葉樹林を経て、広葉樹林帯に入るとカエデやブナの紅葉が陽の光を浴びて輝き、色つきが鮮やかである。この樹林帯をのんびりと紅葉を楽しみながら下山する。車に乗り込み、途中温泉で汗を流し、家路へ急ぐ。お疲れさま。(相澤記)



燧ヶ岳

山域:尾瀬燧ヶ岳(福島県) 御池〜燧ヶ岳往復
期日:2012年10月21日(日)
参加者:CL木村、SL高橋(仁)、駒崎
行動記録:御池8:00→熊沢田代9:30/9:40→爼ー10:35/10:45→柴安ー(昼食)11:00/11:35→広沢田代12:55→御池駐車場13:40

 燧ヶ岳グループ(3人)と御池周辺散策グループ(3人)は、見通りキャンプ場から車で御池駐車場に向かう。車中からの紅葉は朝日があたって一段ときれいに見える。御池駐車場で二つのグループに分かれて出発。

 駐車場の先を、燧裏林道から左に別れて進む。最初はきれいに整備された木道だが、すぐに岩のゴロゴロした湿った道になる。紅葉はピークを過ぎ、かなり散ってしまっている。急坂をひたすら登り続けると広沢田代に出る。一面黄色に枯れた草原に地塘が点在している。再び木道を交えた樹林の急坂を登ると、眼下に熊沢田代が広がり、前方にはなだらかな燧ヶ岳の山容が望める。二つの大きな地塘に挟まれた場所に木道を広げてベンチがしつらえてある。ここでしばし休憩。風が強く寒い。昨日登った田代山湿原ほどの広大な広がりはないが、周りの山々を背景に立体感のある風景だ。写真を取り、水分補給をして出発。

 樹林から灌木や笹に変わり、歩きにくいガレ場を登ると燧ヶ岳東峰の爼ーに出る。2346mの二等三角点がある。登って来た熊沢田代や、会津駒、日光連山、尾瀬沼と展望は申し分ない。狭い頂上は人込みで座る場所も無いので、西峰の柴安ー2356mに登ってから昼食にする。ここが燧ヶ岳の最高点だ。「燧ヶ岳山頂」の石標はまだ新しい。木村さんが、尾瀬ケ原の草紅葉と手前の山腹の紅葉をカメラに納めようと、天空の雲をにらみながら、太陽の出るのを待つが、なかなか上手くいかない。高い雲と低い雲が複雑に流れていて、シャッターチャンスがつかめない。風も強く、ますます寒くなって来た。長居は無用、下山を開始。

 熊沢田代や会津駒を眺めながらどんどん下る。熊沢田代、広沢田代を通過して樹林に入る、山頂から2時間近く。歩くのも飽きて来た頃、裏燧林道に出てホッとする。

 御池ロッジの食堂で散策グループの三人と合流して、檜枝岐に向かう。せっかく檜枝岐に来たからには、美味しいそばを食べなくては!と、黒沢さんお勧めの店に飛び込む。30年ぐらい前に、檜枝岐で食べた素朴なそばの味に比べ、つるっとした「都会のそば」になったような気がしたが、そこそこ美味しかった。
(高橋仁)