熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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上河内岳・光岳 |
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アルバム | ||||||
【A隊】 山域山名:南アルプス・上河内岳、茶臼岳、光岳 期 日:2012年 8月 2日(木)〜5日(日) 参 加 者:CL宮田 SL新井浩 駒崎 福田(計4名) 行動記録: 8/2(木)東松山IC(19:30)→御殿場IC(21:30)→畑薙ダム駐車場テント泊 意気揚々と出発。高速は運転手を交代しながら順調に進む。新東名に入りパーキングで夕食。お腹も満たされ、宮田運転手を残し3人は爆睡状態。帰路、こんな細いカーブ連続の見通しの悪い道を彼にまかせっきりにしてしまったことを申し訳なく思う3人であった。深夜テントを張り私たちは2度目の就寝。久しぶりに熱帯夜から解放された。 8/3(金)起床(5:00)・バス乗車(7:50)→聖沢口(8:30/8:40) →聖沢吊橋(9:45/10:00)→聖平幕営地(14:10) 予約していたにもかかわらず、7:00発の井川観光協会のバスはすでに満席の状態で到着。乗車かなわず、折り返してくるまで50分を要した。一般車が進入できない林道を約30分、かっとばしてバスは進んだ。登山口からは25分程度はつらい急登、森林の中を進む。天気は今後3日間良好であった。幕営地はすいておりビール片手に至福の一時を過ごした。新しいテントも4人でちょうどいい感じ。設営の仕方をマスターした。何より軽いのがありがたい。夕食は水も豊富にあり、肉味噌うどん・トマトスープ・東松山味噌ダレで味付けした野菜炒めをおいしくいただいた。 8/4(土)起床(2:30)・出発(4:25)→南岳2702m(6:05) →上河内肩(6:35)→上河内岳2803m(6:50/7:05) →上河内肩(7:10/7:15)→畑薙分岐(8:25) →茶臼岳2604m(8:48/9:05)→仁田池(9:19)→希望峰(9:41) →仁田岳2523.8m(10:00/10:25)→希望峰(10:40) →易老岳2354m(11:45/12:00)→イザルガ岳分岐(14:00) →イザルガ岳2540m(14:10)→イザルガ岳分岐(14:20) →光小屋幕営地(14:35/14:50)→光岳2591m(15:05) →光石(15:15)→光小屋幕営地(15:50) ジフィーズとみそ汁の朝食をとりテントを撤収。ヘッドランプをたよりに出発。朝の空気は冷たい。富士山は無論360度の展望を堪能しながら尾根を進んでいく。足下には名前はわたしには定かでないが、黄色や紫のかわいらしい花が咲いている。強い日差しだが空気はさわやかである。夏山を実感した。茶臼を下り始めてしばらくすると聞き覚えのある声が背後から聞こえる。大嶋先生のパーティーだ。大嶋先生はこの日光岳登頂をもって99座を達成だ。 夕食時ビールをおごっていただきおいしくいただきながらお祝いとなる。宮田パーティーは途中、横道に入り各山頂を踏みながら時に大嶋パーティーとともに歩をすすめることになる。光岳には皆で登った。先生おめでとうございます。いよいよリーチですね。夕食は小屋の前のベンチで皆で和やかな一時を過ごした。わたしたちの献立は麻婆なすとサラダであった。水くみは大変であったが、素敵な宴となった。今宵も星がきれいであった。 8/5(日)起床(3:00)・出発(4:45)→易老岳(6:20) →希望峰(7:40)→茶臼岳2604m(8:25/8:40) →茶臼分岐(8:55)→茶臼小屋(9:05/9:15) →横窪沢小屋(10:25/11:00)→ウソッコ沢小屋(11:50/12:05) →ヤレヤレ峠(12:55)→大吊橋(13:20)→畑薙ダム駐車場(14:00) 若干寝坊し、ジフィーズとみそ汁の朝食をいただきテント撤収。日の出を見ていざ出発。大嶋パーティーは先行している。昨日半日以上も歩き続けて疲れもないわけではないが、涼しい空気と最高の天気に恵まれ、山旅を楽しむことができた。 昨日のルートを茶臼と畑薙の分岐までたどり、そこから小屋を経ながらダムへと下る。南アルプスの小屋はとても外観がきれいで、内部も想像だが快適なのだろう。日程もよかったのか、混み合っている様子もなく落ち着いたたたずまいであった。特筆すべきは、トイレであろう。空間が広く、悪臭もなく感動させられた。施設の充実もあるだろうが、登山者のマナーも向上した成果であると感じた。 本日も長丁場であったが、適切な休憩と給水によって、私でも無事楽しみながら歩くことができました。支えて頂いた皆さんに感謝しています。久しぶりのテント生活。お酒もたっぷりいただきましたし、料理も美味でした。20年ぶりの本格的夏山縦走楽しかったです。ありがとうございました。 (福田記) 【B隊】 山域:南アルプス 山行形態:小屋泊縦走 期 日:2012年8月3日(金)〜5日(日) 参 加 者:CL大嶋、SL軽石、高橋仁、黒澤(計4人) 行動記録: 8月3日(金)〈天候:晴れ〉 循環器センター(4:30)=第二東名新静岡IC=畑薙湖沼平P(9:50/10:00)→畑薙大橋(10:40)→ウソッコ小屋(12:45)→横窪沢小屋(14:25) 畑薙湖沼平の駐車場はほぼ満車状態だったが無事駐車できた。ここから先は一般車両進入禁止の道。時々通る車の土埃の中40分ほどで畑薙大吊橋のたもとに到着。各人10mほどの間隔をあけ渡り始めたが橋の揺れと目のくらむような高さに足のすくむ思い出でした。橋を渡ると登りが始まりヤレヤレ峠を経て1時間ほど進んで沢に下りますがこの間は尾根を超えただけで標高はほとんど稼いでいません。ここからウソッコ沢小屋まで沢沿いの道。右へ左へと橋を3度渡ってウソッコ沢小屋。小屋からちょっと進むと上河内沢とウソッコ沢の出合。上河内沢の見事な滝を見ながら橋を渡ると急な登りの始まり。まだ山に十分なじんでいない体にはこの急登はつらかった。いつも軽やかに歩く軽石さんが遅れ気味となる。何とかペースをつかもうとしている様子。展望の開けた中ノ段で小休止。右手上に見えたのは上河内岳のピークか。大無間山の山域が見渡せる。ここからもまだまだ続く急登を上り詰め15時横窪沢小屋に到着。まずは冷たいビールで乾杯。小屋代は二食+翌日の昼食おにぎりで5500円。自前のシュラフ使用でそれから1000円引き。小屋はすいており他の登山客に気兼ねなくゆっくり休むことができた。 8月4日(土)〈天候:晴れ〉 横窪沢小屋(5:25)→茶臼小屋(8:05)→茶臼岳(9:05)→易老岳(11:40)→光岳小屋(14:00/14:45)→光岳(15:05) 朝食は5時。朝食後直ちに小屋を出発。小屋を出てすぐに急な登りが始まる。昨日と同じ樹林の中の展望のない道。樺段を過ぎてトラバース気味になると展望が開け始める。森林限界となり一気に樹木がなくなる。目の前に茶臼小屋が現れる。ヘリコプターがホバリングしながら荷下ろしをしている。荷下ろしの邪魔になるからと小屋の反対側に行かされるがテーブルがあり水場があった。富士山の眺めがすばらしい。ここでしばし休憩。水を補給し出発。荷下ろしのヘリがまた来た。荷下ろしを見てるとヘリコプターの吹き下ろす強い風で小石が飛んで来た。危ない危ない余り近くで見るもんじゃない。15分で尾根道に出る。ここから30分ほどで茶臼岳山頂。まだ早い時間だが昼食をとる。眼下の尾根道に我々より先に通過した宮田隊の4人の姿が見えた。声をかけ手を振り合ってお互いを確認。昨日から調子がよくなかった軽石さんはここから先に行くのを断念、我々と別れて横窪沢小屋まで戻った。茶臼岳を下ると湿原帯が現れるが雨が少ないのか涸れ気味。易老岳山頂で休憩してると宮田隊が遅れて到着。遅れたのは途中喜望峰から仁田岳をピストンしてきたからのことだった。ここから次の休憩地まで同行。光岳小屋到着前にイザルヶ岳をピストンするということで宮田隊が先行出発。ゴーロの谷道を上り詰めると尾根の先にもう一つの尾根。イザルヶ岳の尾根が見えたのだった。イザルヶ岳の分岐に着いた時、ピストンで戻ってきた宮田隊と落ち合う。15時光岳小屋到着。宮田隊のテントを張り終えるのをまって光岳山頂へ同行。さらに光岳の山名の由来といわれる光岩まで足を延ばす。夕食には大嶋さんが百名山登頂99番目を記念して全員にビールを振る舞う。残るは鳳凰山ただ一つだそうだ。大嶋さんおめでとうカンパーイ。小屋代は素泊まり6000円。これから自前のシュラフ使用で1500円値引き。当初この小屋は満杯ということでどんなことになるかと心配していたがガラガラに空いていた。おかげでこの夜も三人ゆったりと寝ることができた。 8月5日(日)〈天候:晴れ〉 光岳小屋(3:55)→易老岳(6:00)→茶臼岳(8:30)→横窪沢小屋(10:35)→ウソッコ小屋(11:50)→畑薙大橋(13:30)→畑薙湖沼平(14:00)=白樺山荘(14:30/15:30)=第二東名静岡SA=循環器センター(22:30) 今日は二日かけてきた経路を一日で戻る日程。3時を過ぎた頃大嶋さんのシュラフをしまう音で目が覚める。一階の談話室でお湯を沸かし朝食。午前4時まだ暗い中ヘッドランプをつけて小屋を出発。宮田隊はテントの中でまだ朝食の準備か。昨日1時間半かけて登ったゴーロの中程でヘッドランプなしで歩ける明るさになってきた。昨日の休憩場所はとおりぬけ易老岳で小休止。この先喜望峰までの中間あたりで急に腹が減り握り飯を食っていると宮田隊が追いついてきた。ここから宮田隊が先行。このあとも茶臼小屋、横窪沢小屋、ウソッコ小屋と我々が到着するのを待って先行。茶臼小屋を過ぎた途中で横窪沢小屋の人とすれ違い、軽石さんが先に下山したとの連絡を受ける。茶臼岳から畑薙の大吊橋までの標高差1500mの下りの連続はどんなことになるかと心配していたが全員問題なく下山できた。しかし、大吊橋の渡りでは横風を受けてかなり怖い思いをさせられました。途中畑薙湖近くの白樺山荘の温泉で山旅の汗を流し帰路につきました。 (記:黒澤) |