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笠科川・井戸沢溯行

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山名山域:尾瀬、笠科川系・井戸沢(群馬県)
期   日:2012年7月16日(月)

参 加 者:L木下 SL宮田 石川、栗原聡、栗原昌(計5人)
行動記録:入渓(8:00)→二股(9:30)→1866mピーク下登山道(10:45)→鳩待峠(11:45)→
出合P(13:00)

 久しぶりの沢登りということで、簡単そうな尾瀬の笠科川井戸沢へと出かけた。梅雨明け宣言はまだながら、関東が猛暑日となったこの日は絶好の沢日和となった。津奈木橋で鳩待峠へ行く道と分かれ、坤六峠方面へ少し進んだところが井戸沢の出合である。路肩に丁度良いスペースがあり、そこに駐車した。

 橋の脇から沢に入るが水量が少なく貧相である。すぐに現れる堰堤を越えると水量が増した感じがした。少しゴーロを歩くと綺麗なナメ床が現れた。ナメとは平らな岩の上を水が流れているだけなのだが、どういう訳か見る物をうっとりさせる魅力がある。特に幅が広く、距離が長く、水が跳ねず滑らかに流れるとなお良い。その後もナメ滝と釜を持った小滝が連続するが、どれもノーザイルで難なく越えて行けた。綺麗な滝があるとその上でポーズを決めて写真を撮る。短い沢のため時間に余裕があるので、全員ノンビリモードで溯行していった。

 高度が増すにつれて水量が少なくなってきた。振り返ると笠科川対岸の西山が目に入ってくる。厳冬期には手軽にパウダーを狙える、熊トレのシークレットエリアだ。さらに右奥には上州武尊の山脈が見えている。やがて水流が途絶えるとお決まりの藪こぎが待っていた。とはいえ、谷川辺りと比べれば大した事はなく、間もなく至仏山の登山道へと出た。

 良く整備された登山道を下ると賑やかな鳩待峠へ着いた。小屋で花豆ソフトクリームを購入。けっこう美味しい。さて、これで登山は終わり。後はタクシーに乗って津奈木橋まで下ろうと思っていたところ、とんでもない問題に遭遇した。乗り合いバスとタクシーは戸倉行きなので途中では降車できないというのである。その場を仕切っている職員によると、そういう規則だから絶対にダメだという。別に自動車専用道路でもないのに、一体なんの問題が?実に訳の分からない規則だ。鳩待峠までマイカー規制をする代わりに乗り合いバス・タクシーを提供してるはずだが、乗せないのなら鳩待峠まで車を入れさせろと言いたい。結局、車が行き交う熱いアスファルトの道を津奈木橋まで下って行った。沢は手頃でとても良かったが、後味がちょっと良くない山行となってしまった。 (木下記)