熊谷トレッキング同人 国内山行記録
|
||||||
初夏の月山 温泉と信仰と花の山に登る |
||||||
アルバム |
||||||
山域:山形県 月山 期日:2013年6月29日(土)〜30日(日) 参加者:CL黒沢、SL大嶋、白根、新井勇、軽石、高橋武子、橋本、駒崎、新井浩二、高橋仁(記録)(10人) 行動記録: 29日(晴れ)熊谷5:00= 羽生IC=村田JCT=月山IC=湯殿山ホテル駐車場10:45/11:00→参籠所(昼食)12:00/12:30=(バス)湯殿山神社12:35/13:00=参籠所13:05/13:30=(バス)湯殿山ホテル駐車場13:40=志津温泉五色亭14:00 30日(晴れ)五色亭7:30=姥沢駐車場7:45→リフト下駅8:00=リフト上駅8:20/8:35→姥ヶ岳山頂9:00/9:15→牛首(休憩)10:00/10:10→月山山頂(昼食)11:00/12:00→牛首→牛首下雪渓13:20→姥沢駐車場14:30/15:00=五色亭(入浴)=(往路を戻る)熊谷9:30 29日:山形自動車道終点の月山ICから湯殿山ホテルPに到着したが、ホテルは廃業していて当てにしていた昼飯は上の湯殿山参籠所までお預けになった。ここから遊歩道を歩く。まだ所々に雪が残るブナ林の道には、ショウジョウバカマをはじめ早春の花が咲いている。ちょうど12時に参籠所に着いて休憩所の食堂でお昼を食べる。湯殿神社へは観光気分で来たのに昼飯お預けで歩かされたみんなは、予定を変更して、送迎バスで湯殿山神社往復して、帰りも路線バスで駐車場に戻ることで、すんなりと合意した。湯殿山神社は温泉が湧き出している岩山が御神体で、500円の祈祷料を払い、裸足になって参拝。13時30分の路線バスに乗るために、足湯もそこそこに送迎バスに乗る。14時に早々と宿の五色亭に到着。温泉に入って五色沼の辺りを散策する。橋本さんが散策中に熊を見たと言っていた。志津温泉は山深い所なのだ。 30日: 姥沢駐車場からリフト下駅に向かう。入口で入山料(協力金)500円を払ってリフトへ。姥ヶ岳の山腹は雪に覆われて、大勢のスキーヤー、ボーダーが登っている。振り向けば、広がる雲海の向こうに朝日連峰が素晴らしい眺めだ。上駅でアイゼンを付けて姥ヶ岳に向かう。ザクザク雪でアイゼン無しでも平気だ。姥ヶ岳山頂は眺めもお花畑も素晴らしい。イワカガミ、チングルマ、ハクサンイチゲ、ニッコウキスゲなどが群れ咲いている。湯殿山、朝日連峰、そして月山が望める。集合写真を取ってから牛首を経て月山に向かう。登山道はヒナウスユキソウ、ツガザクラ、ミヤマキンバイ、シラネアオイ、ウサギギクと次々と花が咲いていて、写真を撮ったり花の名前を確認したりで忙しい。鍛冶稲荷を過ぎて稜線に出ると、黒百合の花が咲く気持ちの良い平坦な道だ。晴れていれば見えるはずの鳥海、栗駒、西吾妻などはあいにくのガスで見えない。山頂は月山神社の敷地の中で、500円の祈祷料を払わないと入れない。面白くないので裏手に回って稜線に登ってみた。気づかなかったが、ここに三角点があるらしい。明治時代、神社の敷地で設置できないので裏手に設置したのだそうだ。(地元の方らしい登山者の話) 湯を沸かし、宿のおにぎり弁当やカップラーメンを食べているうちにガスが濃くなって来た。山頂小屋辺りは人であふれてきた。早々に下山することにした。次々と登ってくる人々とすれ違いながら下り、牛首から雪渓に降りる。雪の斜面をグリセードや尻セードで滑り降りたりしているうちは良かったのだが、牛首下の分岐あたりで雨が降り出した。雨具を着けてリフトの東側斜面の夏道(木道)に入る。雨はまもなく止んだけれども、道は再び雪渓になり、急斜面をトラバースして行く。軽アイゼンを付けても柔らかい雪には効かない。バランスのとり方に慣れていないと腰が引けて滑ってしまう。他のグループの何人かがスリップしていた。もしガスに巻かれたら分かりにくいコースだし、リフトを使って降りた方が無難だったようだ。ようやく夏道が出てきて水芭蕉やタムシバ、ムラサキヤシオの花を楽しみながら駐車場に到着した。1月に暴風と大雪で倒壊した姥沢小屋は取り壊され、整地されていた。10人の仲間で登った月山は、期待以上に楽しい山だった。花の種類も量も豊富で登りの疲れも感じさせない。雪渓も多く涼しくて快適な山だった。(高橋仁) |