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高尾山



山域:中央線沿線 高尾山(599m)城山(670m)
期日:2013年12月20日(金)
参加者:CL新井勇、SL大嶋、並木、白根、八木、栗原幸、逸見

行動記録

 熊谷駅(6:35)−新宿駅−(京王線)−(9:20)高尾山口駅−(ケーブルカー)−
登山開始(10:00)−薬王院(10:15/10:20)−高尾山頂上(10:45/10:55)−
一丁平(昼食11:35/12:15)−城山−城山巻き道合流点(12:40/13:00)−小仏峠(13:00/13:30)バス停小仏(14:05/14:10)−高尾駅−(京王線)−新宿駅−熊谷駅

 私にとって高尾山と言えば、若い頃に登っていると思うのだが、記憶には残っていない。そんな記憶に残らないような山が、最近はハイカーで一年中大賑わいだという。フランスのミシュランガイドが日本でお進めの山として挙げてから訪れる人が急増のようだが、何か特別の魅力があるのか、一度行って確かめてみたいという気持ちはあった。行くなら人の少なめの時に。そこでこの年末20日の平日にと提案し、7名が参加。電車を使ってということになった。

 天気予報ではだいぶ前から前日19日は雨か雪、当日は晴天となっており、好天のもと、山は初雪の雪景色かも、と期待してその日を待った。19日予報どおり一日冷たいシトシト雨だったが、昼頃に予報がガラリと変わり南岸低気圧が東に抜けてもすぐに冬型にならずスッキリしない天気で、昼過ぎに一降り来るという。参加の皆さん、雨が続く19日の夜には中止の連絡有りと思った人が多かったようだが、小生、サブリーダーの大嶋さんに電話「降ったら現地で対応すれば」と小生の心中を後押ししてくれる助言を得て実施を決めた。

 当日、5時半頃起きると西の空の雲の切れ間に明るい月が見える。実施で良かったと思ったが7時前、駅へ向かう時は降っていた。新宿の乗り換え時は降り出しそうな暗い空。京王線の終点高尾山口は細かい霧雨を感じたが雨具不要。こんな天気で、いつも行列で待たされるというケーブル駅には人がいない。乗ったケーブルカーも我々7人プラス4人のみ。「人の少ない時に」の願望は、驚くべき少なさで実現した。

 10時に登山開始。曇天で、まわりの山々は中腹のあたりに雲が取り巻いて雨天によく見られるような風景。登る道は広い緩やかな登りの舗装された道。途中男坂と女坂があるが、男坂でも負担を感じる程でなく山道歩きの気分で間もなく薬王院に着いてしまう。軽く参拝を済ませ山頂への道へ入ると、石段の部分が多くなった。

 山頂のビジターセンターで小休止。相変わらずの曇天で、下の方、八王子方面は見えるが、展望は良くない。ここから城山方面への尾根道に入ってようやくハイキングコースらしくなってきたが、山頂から少し先の紅葉台まで猫が一匹同行。紅葉台の茶店、目立つ所の貼り紙に小言。「ネコにエサを与えないでください」「ウチのネコではありません」。次の一丁平での昼食事にも別のネコが側にやってきた。最近あちこちの都市の公園で住み着いているノラネコに手を焼いているようだが、高尾山もそれと同じ世界になっているようだ。

 城山への尾根道、参加者全員70歳以上の我々、のんびり歩いて行くが、少しぬかるんでいる所も多い。登りになると、80代のYさんを気遣う女性3人が少し遅れ気味になったり、また一緒になったり全体はゆっくりペースで進んで行き、東屋のある一丁平でお茶を沸かして昼食にする。昼食を終える頃に雲の切れ間が広がって日が射してきて、天気が好転かと期待させてくれた。

 昼食後城山への道は登りが多くなったが、途中の小さなピークには巻き道があり、女性3人はそちらを選ぶ。最後の城山も女性3人は巻き道を選び、男性4人で頂上へ。頂上には茶店とたくさんのベンチがあったが、この日は休業で展望も良くなく、我々は休まずに小仏峠への下山路へ。すぐに巻き道の合流点に出たが、先に着いていると思った女性達がいない。男性を待たずに下ったか?

 合流点のすぐ上に地図入りの大きな案内板があり、それをじっくり見た大嶋氏、「頂上へ行った可能性が大」と叫ぶ。見ると城山に東から登って来る道があり、南から巻き道を来るとそれに乗って頂上に行くのが自然のように見える。ここで突然天候が急変、激しくアラレが降ってきたが、大嶋さんは一人ですぐに頂上へ戻る。残った我々3人、手間取りながら雨具を付けたりしているうちに、周囲は積もったアラレで白くなる。

 間もなく大嶋氏一人で下山、「やっぱり頂上だった。3人もすぐに降りてくる」と。7人揃って小仏峠へ下るが、下山路は積もったアラレでぬかるみは消え歩き易くなった。峠に着く頃にはボタン雪に変わった。

 今回の計画は、ここからもう一つ山を、影信山に登ってから下山としたが、女性達はここから下山の意向が強くなっていたし、男性の方もこの天候でもう一つ山を登る意志はない。当然のように7人揃って下山路へ進んで今回の山行を終えることにする。車道に出る頃には雨具不要くらいの小降りになって、バスや電車も順調な乗り継ぎで帰ることができた。簡単なコースではあったが、いろいろなアクシデントとその対応を体験して、それなりに内容のある山行になったと思う。 (新井勇記)