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両神山 天理岳〜尾の内沢周回
クモイコザクラとアカヤシオ

アルバム  
 

山域:両神山 天理岳〜尾の内渓谷へ周回
期日:2014年5月17日(土) (晴れ)
参加者:CL新井浩二、駒崎裕美、木村哲也、高橋仁(記録)(計4名)

江南4:30=尾の内渓谷駐車場6:00/6:30→天理岳北峰8:50→天理岳南峰(1173m)8:55→禿岩(1145m)9:55→1306mP(休)11:00/11:10→前東岳直下(昼食)12:20/13:00→前東岳13:15→東岳(1660m)13:35→龍頭神社奥社14:15/14:25→コザクラ自生地14:50/15:00→1220m地点(休)15:30/15:40→油滝16:05→尾の内渓谷駐車場17:45=江南 


氷柱の観光を売出し中の小鹿野町尾の内渓谷を起点に、天理岳〜両神主稜線(龍頭神社奥社)〜尾の内沢を周回する山行に参加させてもらった。行動時間11時間「道不詳、藪と岩稜のハイグレードコース」(分県ガイド)に足を踏み入れる。チョット緊張してスタート。天理岳へはひたすら尾根を登る。踏み跡ははっきりしているが、ざれた急登は落ち葉で滑りやすく、靴底をべったり付けて歩く。脹脛(ふくらはぎ)が伸びっぱなしだ。ミツバツツジがホッとさせてくれる。天理岳は北峰と南峰があり両方に祠がある。南峰からの下りは判りにくい。日向大谷から登ってくる鎖の坂を一旦降りてから、右に別れて天理尾根に向かう。アップダウンを繰り返しながら登るにつれミツバからシャクナゲ、シロヤシオ、アカヤシオへと花が楽しませてくれる。写真を取ったり眺めたりでペースが遅れ気味。前東岳に抜け出ると「天理岳方面は自己責任・・」の札の付いたトラロープが張ってある。でも考えてみれば、もともと登山は自己責任。東岳は360度の大展望。大キギ・小キギの岩峰や、尾の内から天理岳への尾根と前東岳へ続く天理尾根も、上から見るとわかりやすい。


さて、岩と鎖のアップダウンを行くと龍頭神社奥社のある下り口に出る。ここにもロープと「警告・・初心者下山禁止」の看板が立っている。靴ひもを締め直して下山開始。どこまで続くのかと思うような鎖の連続を、声をかけて確認しながら順に下る。やがて道が左側にトラバースしていくと、クモイコザクラの自生地が現れる。同行のみなさんの話では、以前来た時より少ないと云う。それでも足場の悪い撮影ポイントで必死にカメラを構えるAさんとKさん。コザクラが可愛くてたまらないと云う様子だ。まだまだ先は長い、日が暮れないうちに下りたい。シメ張場、地獄穴、油滝など、信仰登山の名残を留める場所を過ぎて、キギノ沢、スズノ沢を合わせ、何度も渡渉を繰り返す。沢の所々で残雪を踏んで歩く。今年は2月の大雪で特別なのだろう。長い下りで足取りが少し重くなって来た頃に、氷柱に水を引くための堰とホースが現れ、吊橋を渡り駐車場に到着だ。長丁場だったが、好天に恵まれ、風涼しく、展望素晴らしく、人少なく、変化に富んだ、楽しく充足感のある山行だった。小鹿野町の名物「わらじかつ丼」を食べて帰路に就く。 (高橋仁)