熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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苦土川井戸沢遡行 |
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山域山名:那須連峰(栃木県) 期 日:2015年7月26日(日) 参 加 者:L木下 栗原昌、栗原聡(計3名) 行動記録:大峠林道終点1280m(9:00)~大峠1460m(9:40)~(中街道)~ 中ノ沢1120m(10:35/11:05)~井戸沢出合1090m(11:20)~堰堤1150m(11:30)~ F2 1200m(11:50/12:25)~二股手前1360m(13:00/:10)~ 奥の二股1440m(13:25)~ 稜線1780m(14:30)~流石山1821m(14:35/15:00)~大峠1460m(15:40)~ 大峠林道終点1280m(16:10) 過去数回の井戸沢遡行は、全て栃木県側深山湖奥の林道からだった。1時間程の林道歩きが「かったるい」と主張する男性2名の意見により、今回初めて福島県側の大峠林道からアプローチとなった。 ゆっくりめの8時半過ぎに大峠林道終点手前の駐車場に到着、十数台はとめられそうなスペースはすでに満車であった。この先林道終点にも数台とめられるスペースがあったが、悪路のため車で進入するには勇気がいる。そのためか空いてはいたが、車高の低い車はやめておいた方が無難である。我々はデリカだったが、無理せず駐車場入口付近に路駐をするとにした。 林道終点から大峠まではゆるやかな登山道をひと登り、大峠からは会津中街道を下った。10年程前やはり井戸沢の帰りに中街道を通った事があるが、廃道化していてひどい笹薮漕ぎをした記憶がある。近年は刈払いされ整備されていると聞いていたが、見違えるように歩きやすくなっていた。中ノ沢を2回目に渡渉する辺りで対岸の道が突如不明瞭になり、ここから中ノ沢を下降することにした。15分ほどの沢下降で井戸沢出合に到着、中街道が不明瞭になったらさっさと沢装備に変えて中ノ沢を下降するのが時間的に無駄がないようだ。 ウッディな見た目の堰堤は左にトラロープがありそれを頼りに登ったが、景観保全の丸太が仇となりヌルヌルでこのトラロープがなかったら難易度アップだ。F2(15m滝)では右リッジをリーダーがトップでロープを出し後に続いた。中間部が若干ハング気味で、あれ?昔より難しくなった?と思ってしまった(が、それは私の登攀力低下のせいである)。ロープが必要なこの滝のみで、あとは落差のある滝を殆ど直登し快適に高度を上げた。 稜線が見え水枯れすると窪状の沢筋を詰め、薮漕ぎ無しで登山道に出ることができた。そのまま木陰を求めて流石山まで行き、沢装備を解いた。流石山から大峠までの稜線は、ニッコウキスゲには少し遅かったが様々な色の花が咲き乱れお花畑の稜線漫歩を楽しめた。照りつける初夏の太陽の下、沢初めとしては申し分のない1日を満喫することができた。 今回福島側からアプローチをしてみて、単調な林道歩きがなく沢装備を解くのが1度で済むのがメリットだが、その分車での移動距離は長くなるので全行程の時間短縮にはならないことが分かった。次に井戸沢へ行く時は、福島・栃木どちらからにしようか悩むところである。 (栗原聡記) |