熊谷トレッキング同人 国内山行記録
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白神岳・森吉山 |
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山 域 白神岳・森吉山 山行形態 無雪期登山 日 程 2015年6月26日(金)〜28日(日) 参 加 者(12名)CL大嶋、SL軽石、八木、堀、白根、栗原幸、新井勇、高橋武、豊島、橋本義、駒崎、高橋仁(記) 行 程 6月26日(金)曇 大宮6:58発(こまち1号)=秋田10:24/10:48(しらかみ3号)=十二湖駅13:02=送迎バス=アオーネ白神13:30=十二湖散策14:00~15:45=アオーネ白神16:30 出発前のハプニングで新幹線を次の便にしたTさんを除く11名は、秋田で乗り換えて五能線・十二湖駅に到着。送迎バスでアオーネ白神へ荷物を置き、十二湖の王池まで送ってもらう。越口の池、落口の池、鶏頭場の池、青池、沸壺の池と巡り、十二湖庵で休憩。 カツラやミズナラなどが混交したブナの原生林の中に点在する湖(池)は全部で33個あるそうだが、崩山が大崩れして川がせき止められてできた池を、当時は十二しか確認できなかったので十二湖と呼ばれたと云う。有名な青池は、透明度が高いのに濃いブルーの不思議な水がわき出ている。きっと、新緑・紅葉の時期は息を飲むほどきれいだろうな。 王池に戻り、送迎バスでアオーネ白神へ。フィンランドからの輸入材木で作ったと云うコテージは、ゆったりとしたスペースだ。ここでTさんと合流して、温泉に入り、食事をしてくつろぐ。 6月27日(土)雨 アオーネ白神5:00==白神登山口5:30→二俣分岐6:20→蟶山8:00→二俣分岐9:15→登山口10:05/11:05→白神登山口駅11:45=タクシー=十二湖駅=五能線=ウエルスパ椿山12:30=送迎バス=不老ふ死温泉12:40/13:40=送迎バス=五能線=東能代15:23着=レンタカー=森吉山荘 登山組:大嶋、軽石、白根、豊島、橋本、駒崎、高橋仁 温泉組:新井、八木、堀、栗原、高橋武子 未明から降り出した雨は一日降り続きそうだ。白神岳登山組と不老ふ死温泉組に分かれて、白神岳登山組は送迎バスで登山口まで送ってもらう。カッパ、スパッツ、ザックカバーの完全武装で出発。旧登山口から山道に入り二股分岐に着いたが、二股への道はひもが張ってある。廃道状態になったのだろうか? 蟶山(まてやま)への登りは次第に急になり、ブナの倒木が道をふさぎ、アスレチックまがいの枝渡りを強いられた。ブナ林の中は風も弱いが、上では枝がざわざわと唸り、交差した幹や大枝がゴツンゴツンと不気味な音をさせている。雨が靴の中や、ザックにしみ込んで、雨具の中も汗で濡れ出した頃に、蟶山に到着。これから先の稜線は風が強くなり、濡れた体が冷えてくる。「今日はここまで」のリーダー決断で撤退することに。長居は無用、昼食は登山口避難小屋で採ることにして下山開始。 途中、蟶山の蟶の字は何だろう?虫の名前かな?いや、虫ではなく動物じゃないか?などと話しながら登った道を下る。後で調べたら蟶貝(マテガイ)の意味だった。海岸の砂に潜っている二枚貝の名前が山の名前と云うのも何とも不思議だ。 登山口避難小屋で食事をしていると、パトカーで来たお巡りさんが、風が強いので五能線が止まるかもしれないので、気を付けて行動するようにと云う。とりあえず登山口駅まで行き、タクシーで十二湖駅に行き、さらに五能線で不老ふ死温泉に行き、温泉組と合流する。あわただしく温泉に浸かった後、引き返して東能代に向かう。ここでレンタカー2台を調達して、森吉山荘に到着。白神岳の山頂は踏めなかったが、「不老ふ死温泉」と云う稀有なおまけを貰ったみたいで良かった。 6月28日(日) 雨/曇 森吉山荘5:00=コメツガ山荘登山口6:45/6:55→六合目7:25→一ノ腰8:20→森吉神社(避難小屋)9:00/9:20→石森(阿仁分岐)9:27→阿仁避難小屋9:45→森吉山頂(向岳)10:25/10:35→阿仁避難小屋11:00/11:15→雲嶺峠11:55→六合目12:33→登山口13:00=角館駅15:20/15:51発(こまち26号)=大宮18:38着 こめつが山荘組:大嶋、白根、豊島、橋本、駒崎、高橋仁 阿仁ゴンドラ組:軽石、新井、八木、堀、栗原、高橋武子 こめつが山荘から登る組と、阿仁ゴンドラで登る組に分かれて行動。コメツガ山荘駐車場は先着の車が一台。閉鎖ゲレンデの、石がゴロゴロした道をしばらく歩き、6合目からブナ林の山道に入る。ミズキの白い花があちこちにたくさん咲いている。やがて青森トドマツの甘い香りがしてくると一ノ腰だ。緩やかな稜線になり、あちこちに湿原や地塘が現れて、山頂までの道端はマイズルソウ、キスゲ、チングルマ、ヒナザクラ、ショウジョウバカマ、シラネアオイ、イワイチョウ、イワカガミ、ウラジロヨウラク、コバイケイソウ、ハクサンチドリ、ハッコウダシオガマ、ツリガネニンジンなどの花畑が迎えてくれる。 前岳の森吉神社(避難小屋)を過ぎ、ゴンドラコースの合流点(石森)を過ぎ、阿仁避難小屋に到着。ゴンドラで来る団体で込み合う前にと、そのまま山頂に向かう。雨は上がり、時折ガスの切れ間から森吉山頂(向岳)、青森トドマツに覆われた一の腰や周りの山並みが見えてきた。ウラジロヨウラク、キスゲなどが咲く道を登れば山頂だ。「昼食は避難小屋に下ってから」とあわただしく頂上を後にする。バスツアーの団体がゾロゾロと登って来る中に、ゴンドラ組の4人が登って来た。もう2人は小屋にいて、後から山頂に向かった。すっかりにぎやかになった避難小屋で昼食を済ませて下山開始。 稜線から右を見れば、登りではガスで見えなかった森吉山が、はっきりと見えて、この稜線が森吉山の主峰、向岳の外輪山であることが分かる。雲嶺峠から一の腰を巻いて閉鎖ゲレンデを下って六合目に出る。石ゴロのゲレンデに飽きた頃、こめつが山荘に到着した。レンタカーで角館に向かい、二ツ井道の駅でゴンドラ組の車と合流する。一般道を結構長く走ったが、信号も車も少ないので順調に角館駅に到着した。新幹線に乗ってから、ワインで乾杯して打ち上げ。お疲れさまでした!(高橋仁) |