熊谷トレッキング同人　国内山行記録

新雪の白根隠山

【個人山行記録】

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山域山名：奥日光・前白根山、白根隠山（栃木県）
期　　日：２０１５年１２月２日(水)
参加者：宮田(単独)

行動記録：湯元温泉1480ｍ(8:45)→ゲレンデTOP(9:05)→1900ｍ(9:30/9:40)→外山鞍部2160ｍ(10:15)→天狗平(10:35/10:45)→前白根山2373ｍ(11:15)→登山道分岐(11:30)→白根隠山2410ｍ(12:15/12:50)→前白根山(13:40/13:50)→1900ｍ(14:35/14:45)→湯元温泉(15:15)

＜天候：快晴、午後から曇り＞

　雪山を登りたくなったので、今日は奥日光へ。水蒸気が上がる湯ノ湖の気温は氷点下２℃。工事車両しか駐まっていない湯元温泉スキー場駐車場から出発する。ゲレンデの積雪は１５センチ。夏道はゲレンデの中を通っているので、だいたいそのルートを登る。スキー場は２０年ほど前に一度滑ったことがあるが、リフトは当時と変わっていない。オープンはクリスマスのようだ。

　第２ペアリフト下を抜けるといよいよ急斜面に取り付き、外山コルまで標高差５００ｍを一気に登る。斜面が所々アイスバーンになったので１９００ｍで軽アイゼン装着。標高を上げると積雪は増えていくが、週末のトレースがありがたい。外山鞍部からは明るい尾根上を行く。天狗平の霧氷がきれいだ。バックには、男体山から大真名子山、小真名子山、女峰山、太郎山と、日光の名山がずらり。皇海山と雲海上には富士山も見える。

　前白根山頂に登ると、目指す白根隠山が見える。真っ白な稜線がまぶしい。何度見ても冬の日光白根山は圧倒的だ。五色沼は氷っていた。関東平野は大雲海の下だ。前白根から一旦コルに下る。トレースは五色沼避難小屋方面へ消えた。積雪は４０㎝ほど、ここからは単独ラッセルだ。分岐の先には朽ちかけた謎の小屋が一軒。先行者は鹿のみで、冬山らしくなってきた。出来るだけ雪が薄そうなルートを選んで行くが、山頂が広い２３８５ｍピークは長かった。ラッセルはしんどいが、自分だけのトレースは気分がいい。これが冬山の魅力だろう。

　最後の登りはモナカ雪と踏み抜いた下にある笹と格闘する。来ました～白根隠山の頂きへ。稜線の先には白桧山と錫ヶ岳、遠くには富士山と八ヶ岳、浅間山。上州武尊山の奥に仙ノ倉山、谷川岳、苗場山、妙高山、火打山が重なる。尾瀬笠ヶ岳から小至仏稜線の奥に巻機山。素晴らしい絶景を独り占めだ。

　白根隠山をあとにトレースを戻る。雪を蹴散らすように下るのも楽しい。下山したら稜線は雲に包まれていた。今日は誰にも会わず。白根隠山は、期待どおりのいい山だった。