トレッキング記録    熊谷トレッキング同人


 2007年夏 故村越昇・元会長7回忌トレッキングに以下のメンバーが参加しました。

A(先発)隊は、大嶋 博、高野忠夫、白根幸一、伊藤正勝(わらび山の会)、豊島千恵子、栗原幸子、逸見一恵、高橋武子の8名、 B(後発)隊は福田和宏、他1名です。

A隊記録  B隊記録

07年夏 故村越元会長 7回忌トレッキング        大嶋 博

村越先生7回忌トレッキングに参加して           伊藤 正勝(わらび山の会)

チャンドラタールの旅を終えて                 逸見一恵

村越昇先生 七回忌トレッキングを終えて          福田和宏



 2007年7〜8月
 インドヒマラヤ・ミヤル谷、チャンドラタール A隊 記録

7月27日(金) 熊谷⇒成田空港第  離陸 ⇒ デリー空港着 ⇒ メトロポリタンホテルニューデリー着           
                      メトロポリタンホテルニューデリー泊
  28日() ホテル発⇒ニューデリー駅着 ⇒ チャンディガール ⇒マンディ通過⇒ブンタール通過クル ⇒ マナリ ⇒→アシュラム山荘
                                   アシュラム泊
  29日(日) アシュラム発 ⇒マウントビュー⇒アシュラム  ガイドと打合せ
                                   アシュラム泊
  30日(月) アシュラム発 ⇒ コチ通過⇒マリー(休憩)⇒ロータンパス⇒コクサール⇒タンディ ⇒ ウダイプールのキャンプサイト
                                      テント泊
  31日(火) ウダイプール⇒ ミヤル谷 ウルゴス村
                                      テント泊
 8月1日(水) ウルゴス村 ⇒ 途中2回休憩 ⇒ ダルベ(3620m)
                                      テント泊
  2日(木) ダルペ → メントーサBC手前(4070m) → ダルペ 
                                      テント泊
  3日(金) ダルベ → ウルゴス村のオパール氏宅訪問 →ウダイプール通過 ⇒ トゥリロキナート寺院見学 ⇒ シス村キャンプサイト
                                      テント泊
  4日(土) シス ⇒ コクサール橋の手前にて橋修理のため6時間20分ストップ出発 ⇒ グランプー通過⇒ ダダルプー
                                      テント泊
  5日(日) ダダルプー ⇒ チョタダラ通過 ⇒ バラシグリ通過 ⇒バタル通過 ⇒ チャンドラタールケルンにて供養・昼食⇒ ダダルプー 
                                      テント泊
  6日(月) ダダルプー ⇒ ロータンパス通過 ⇒ マリー(昼食) ⇒ マナリ →アシュラム訪問・報告 → アンバサダーにてディナー
                             アンバサダーホテル泊   
  7日(火) アンバサダー  ⇒ お寺着 七回忌法要 ⇒マナリ市街地着  買い物・昼食 ⇒アシュラム
                                   アシュラム泊
  8日(水) アシュラム  ⇒ クル通過⇒ マンディ通過 ⇒ ナラガールヘリテージリゾート
                       ナラガールヘリテェッジリゾート泊
  9日(木) 出発 ⇒ カルナール ⇒ パニパット ⇒ 政府エンポールアム着 ⇒ インデラガンジー国際空港
                                       機中泊
  10日(金) 9:22 成田空港着  ⇒ 13:30 熊谷着

A隊 行動記録

 第1日 7月27日(金) 晴れ
 行程 成田 ⇒ デリー
 記録 高野


(日本時間)
8:38 熊谷駅発
9:50 上野駅着
10:40 京成上野駅発
11:41 成田空港第2ターミナル着
12:00〜14:00 搭乗手続き及び昼食
15:00 JAL471離陸
11:06(現地時間19:36) デリー空港着
21:00 メトロポリタンホテル着

 今日の行程は、ほぼ予定通り無事にインドに到着した。デリー空港は年々少しずつ整備されてきている感じだが、デリーは相変わらず夜になっても蒸し暑い。街中の交通も相変わらず混雑しているが、一つ目についたのは、バイクの人たちが皆ヘルメットをかぶっている事だった。


第2日 7月28日(土) 晴れ
行程 デリー⇒ チャンディガール⇒マナリ
記録 豊島


6:00 ロビーに集合、朝食パックを受け取る。
6:30 ホテル出発
6:45 ニューデリー駅に着く。しばらくホームで待つ。
7:40 列車出発(カルカ行急行2011)
ペットボトルとバラサービス 
8:55 パニパット停車
9:19 カルナール通過
軽食サービス(コーンフレーク、パン、ホットプレート)
10:25 アンバラ通過
11:00 チャンディガール着、下車
11:15 マルコポーロインディアのジープ2台(クオリス)に分乗し、出発。
13:20 ヒマチャールプラディッシュ州のチェックポスト通過。
13:40〜 いつものレストラン「ヒルトップ」にて昼食(ビール、チキンカレー、ライス、ローティ)
13:45 休憩(SWAGHAT)。
15:50 ブラスプールという町を通過する。      
16:50 お茶休憩
17:48 マンディを通過する。スコールがくる。
19:08 ブンタール空港の近くを通過する。
19:24 クルの中心地を通過。大渋滞し、この頃暗くなる。
20:30 マナリの街に着く。
20:45 アシュラムの下に着く。
21:00 アシュラムに到着する。
21:45 夕食ビールで乾杯(シソ入サラダ、サクラエビ入スパゲッティ、ポテトカレー、チキンカレー、カブの      漬けもの、オクラのみそ汁等)

・Shatabdii Express 1等 (列車)は、出発早々ペットボトルとバラ一輪!続いてお湯のポットが配られ、お茶とビスケット。9時には軽食・・・ またお茶と過剰サービスだが、広く快適であった。
・線路の両脇は、ごちゃごちゃに民家が迫る。市内を抜けるまで続いていた。この家が尽きると水田が多くなり、田植えも見られた。 
・村越先生のマニ石は立派だ。専門の僧侶に彫ってもらったそうだ。両脇に森田先生が自ら日本語で村越先生の名と同人の名を入れて下さった。


第3日 7月29日(日) 晴 
気温 朝 19℃ 日中 24℃
行程 マナリ滞在
記録 高橋


8:00 お茶
8:30〜9:30 朝食;お粥、トースト、チャパティ、卵焼き、サラダ、漬け物、蜂蜜、ワイルドスロベリージャム、スープ、マンゴー、日本茶
11:16 マナリの街に徒歩で出発。
歩行者天国のマナリのバザールで買い物
森田先生の奥様がヨーグルトを買いに行くついでに買い物の案内をしてくれる。
12:55〜14:00 レストランマウントビューにて昼食スープ、モモ、チョウメン、ビール、お茶
14:50 山荘に帰る。(オートリキシャ)
15:30 お茶(レモンティー)
    伊藤、白根氏胃の調子を悪くする。
19:50〜夕食 インドワラビとゆばの煮物、ご飯、みそ汁、パスタ、漬物、サラダ、ベジタブル
20:45 カレー、チキンカレー、肉とチーズ・野菜の包み焼き、バナナ入りヨーグルト、日本茶

・夜半に大雨が降る。朝は山の端が見え、ガスが立ちのぼり、白くたなびく。
・森田先生曰く「こんなに天気が良く遠望のきくのは久しぶり。皆様は運がよい。」との事。ロータンパス方向の左手に6000m級のマカルベがその勇姿を見せてくれる。さいさき良し。体調の悪い2人が明日は天気になりますように。


第4日 7月30日(月) 晴
気温 朝 20℃ 夜 20℃
行程 マナリ ⇒ ウダイプール
記録 逸見


6:00 お茶
6:30 朝食 食パン、チャパティ、チーズ、ニラ入り卵焼き、サラダ、ジャム、バター、ベジタブル  チャーハン、わかめのみそ汁、漬物、日本茶 病人食(白根)おかゆ、大根おろし、うめぼし、抹茶入りくず湯
7:50 アシュラム出発
8:10 アシュラム下出発(ジープ4台)
9:35〜10:05 マリーにて休憩(3300m)お茶、トイレ 茶屋から少し上がった所でブルーポピーの写真を撮る。

11:25 ロータンパス(3980m)にて記念写真を撮る。

12:00〜12:35コクサール(3150m)にてパスポートチェックを受ける。昼食 三色ダルカレー トイレ
14:07 シス村通過
15:00 タンディにてガスステーションにて給油する。
15:07 バーガ川の橋通過
17:10 ウダイプールの街通過
17:15 ウダイプールのキャンプサイトに到着する。   前回は街の手前でしたが、今回は街をすぎた所であった。
20:00〜21:00 夕食 パパド、スープ、ベジタブルカレー、ダルカレー、サラダ(ダイコン・ニンジン・トマト)、イス、ベジタブルチャーハン

 昨日から白根さんの調子が良くない。朝食のおかゆも一口ほど、くず湯も少々と食が進まない。ジープ4台でウダイプールを目指す。途中横転した車やシャフトの折れた車などがあった。エイトモールの近くでブルーポピーの写真をとる。今回花の数が多く見られうれしい。タンディでは、チャンドラ川とバーガ川の合流を見ることができた。
<見ることの出来た花>
ツリフネソウ、ウメバチソウ、ウツボクサ、フウロソウ、イチゲの仲間、アズマギク、ハナタデの仲間、ミヤマダイコンソウ、オタカラコウの仲間、ブルーポピー、シオガマ、ウルップソウ、アザミ、ヤナギラン、ジャコウソウ、ワスレナグサの仲間等

第5日 7月31日(火)  曇
気温 朝 15℃ 夜 18℃
行程 ウダイプール ⇒ ウルゴス村
記録 栗原


6:40 お茶 お湯の入った洗面器が人数分用意された。
7:50 朝食 グリンピース入りお粥、パン、サラダ、お茶、ランチ袋も渡される。
8:55 出発
9:00〜マルクラ マタ(MARUKURA MATA)寺院に参拝する。マルクラデビーとい 9:20 う女神が祭ってあるととの事。靴を脱いでお参りする。10RS寄付し、腕に布を巻いてもらう。
10:19 ミヤルナラに入り、写真タイム ポブラン(PHOBRANG)と言う山を撮る。
10:45 道路が無く、川になっている。ここがウルゴス(URGOSH)村とのこと
11:10 少し上に上がった所にテントを張る。
12:10 昼食 バナナ、パン、ジュース、ゆで卵、チョコ
12:30 お茶(ブラックティ)
14:00〜16:10ガイドのカピル氏と共に村の中を歩き、写真を撮る。帰りにお寺に寄ったり15:30 して、インド風の水車小屋の中を見せてもらう。 お茶(ブラックティーとナスの天ぷら)
19:00〜20:00 夕食 ポップコーン、スープ、スパゲッティ、ライス、ダルカレー、オクラカレー、サラダ、パイナップル (缶詰)、お茶 ※皆食欲が出てくる。

 予定していたパンギ谷へは、道路状況が悪いため行けなくなってしまった。ほんとに残念だがやむ得ない。そのため第2案のミヤルナラに入ることになった。ゆっくり村を見学することが出来た。村の人は友好的で暮らしも余裕があるようであった。


第6日 8月1日(水)  晴
気温 朝 15℃ 昼29℃  夜16.5℃
行程 ウルゴス村 → ダルベ(DALBAY)
記録 白根


6:00 起床
6:30 お茶
7:30 朝食、サラダ(ニンジン、キュウリ、ダイコン)、カレー風お粥、サンドイッチ、卵焼き
8:33 出発
8:45 ガイドのオパール氏と合流する。
8:50 登り口通過
9:29〜9:49 休憩
10:34 馬に抜かれる。
11:24 テント場(DALBAY3610m)着 
11:30 昼食(サンドイッチ、ゆで卵、チョコレート、マンゴジュース)
12:30 お茶
自由行動
16:00〜18:00 花散策(写真撮影)
19:00〜 夕食 みそ汁、スープ、カリフラワーの炒め物、ウインナー、サラダ(大根、ニンジン、トマト、キュウリ)、餃子、ベジタブルチャーハン、ホットカスタド、トマトソース

     

 荷物は、馬方2人と馬7頭とポーター2名で運ぶ。登り始めると牛糞だらけで臭い。登山道と言うより農作業道路という感じであった。
 ダルベというテント場にはすでに牛が7〜8頭草をはんでいた。テント場から下の村へ水路が出来ていた。


第7日 8月2日(水) 曇 
気温 朝 13℃ 昼25℃  夜15℃
行程 ダルベ(DALBAY)→
メントーサBC手前(4070m)→ ダルベ
記録 大嶋


6:00 起床
6:30 お茶
7:30〜8:00 朝食 お粥、揚げパン、サラダ、目玉焼き、お茶 約2名高度障害のためか、あまり食べなかった。
8:30 ガイドのカピル氏と登山ガイドのオパール氏 の下全員出発。
9:18 休憩(10分位)
10:20 休憩(20分位)お花畑(ハナタデ、フウロソウなど)の中で  
10:50 標高3865mの所で4人(豊島、高野、白根、高橋)がガイドのカピル氏と共に戻る。残りの4人(大嶋、伊藤、逸見、栗原)は、登山ガイドのオパール氏と共にさらに進む。
11:10 標高3825mの地点の危ない丸木橋を無事渡る。
11:45 標高3865mの地点で昼食(15分位)をとる。栗原さんは、ここで待つことにする。
12:45 標高4070mの大岩の所で引き返すことにする。目標としたメントーサBCまではまだまだとの事。峠の向こうにメントーサの左側のピークが少し見えた。13:00 下山開始
13:20 栗原さんと合流する。
13:40 少し増水していたが、危ない丸木橋を無事渡ることが出来た。
途中までカピル氏が迎えに来る。
14:40 テント場着、テント場に近づいた頃雨がパラついてくる。
15:00〜16:00 お茶 断続的に雨が降る。
19:00〜20:00 夕食 スープ、ライス、サラダ(キュウリ、ニンジン)、マカロニ、ポテト、カリフラワー、漬物
食欲のない人約1名
21:00 就寝
      

 今日はメントーサBCを目指したが、メンバーの体力を考えて標高4070m地点で引き返した。メントーサは雲の中でその一部の白いピークを拝むことが出来た。
 途中の花の豊かさ・美しさは素晴らしかった。


第8日 8月3日(金)  曇一時雨
気温 朝 12℃  夜15℃
行程 ダルベ(DALBAY)→ ウルゴス村 → シス村(3080m)
 記録 伊藤


6:00 起床
6:40 お茶
7:20〜7:50 朝食 お粥(ベジタブル)、チャパティ、サラダ、スクランブルエッグ、ジャム、バター
8:45 ダルベのテント場出発
10:20 ウルゴス村着 オパール氏宅でお茶をいただく。
11:00 オパール氏宅出立
11:30 村をジープで出発。
12:20〜12:50 昼食 ランチボックス(チャパティ、卵、チーズ、マンゴ、マンゴージュース)

13:30 ウダイプール通過
14:05〜トゥリロキナス(TRILOKINASH)寺院を見学・参拝する。
14:30 雨がパラツキだす。
16:30 タンディにて燃料給油 この先300キロ給油所無しの記述あり。
17:40 シス(SISSU)村キャンプ地着(スタッフは先行してテントが張ってあった。)
17:50 お茶 ブラックティ、フライドポテト・タマネギ・ニンジン
19:15〜20:00 夕食 スープ、モモ、ヌードル、パパド、ソセージ、卵焼き、野菜煮込み(ジャガイモ・グリンピース・たまねぎ・カリフラワー)
21:00 就寝

・本日は全員元気な様子だ。テント場から対岸の山の急斜面に山羊を発見。私は、この動きに2日間多いに関心をもって見入ってしまった。
・今日は移動日だったので、少々車に揺られ、しんどかった。
・シスのテント場は林の中で、対岸に素晴らしいシスの大滝があった。






第9日 8月4日(土)  曇一時雨
気温 朝 12℃  夜12℃
行程 シス村(3080m) → コクサール
 → ダダルプー (3550m)
記録 豊島


6:00 起床
6:30 お茶
6:30〜7:00朝食 お粥、ヤキパンケーキ、オムレツ、リンゴ
8:50 出発
9:30 コクサールのすぐ下の橋にて、鉄板取替工事のため足止め。はじめ11時頃      開通との事であったが、結局6時間20分待たされる。原因説明無し。やは      りインド流と言うところだ。ゆっくり寝たり読書したりして思い思い過ごす。 車の中でランチボックスを食べる。

15:09 ようやく橋開通する。はじめバイク、次に上で止められた車が渡る。
15:50 やっと橋を通過する。

15:55 コクサール通過する。さすがにパスポートのチェックは無かった。
16:15 グランプー(ロータンパスへの分岐)通過
16:45 写真タイム(対岸に大滝・花が素晴らしい。)
17:35 ダダルプー(3550m)着
18:00〜18:30 お茶とビスケット. 天候が回復し、青空が見えてくる。
19:35〜20:30 夕食 ポップコーン、スープ、サラダ(ニンジン、タマネギ、トマト、キュウリ、大根) ライス、ダルカレー、マッシュルームとジャガイモ煮、チャパティ、スウィート(フルーツ缶詰)
※テントを出ると満天の星、天の川がはっきり見える。高橋さんの星座レクチャーを受ける。
21:00 就寝

・8/3〜4のシスのテン場はポプラの仲間の林、ちょうど綿毛の飛ぶ時期で、一面敷き 詰めたようだ。風に乗って音もなく、雪虫のようだ。
・今日はゆっくり出発。朝からドライバー達がカードに興じる。木登りまで始まり楽しそうだ。我々ものんびり植物観察をする。
・今回は蜂の巣箱を良く見る。この地域に多いのだろうか?何の花から蜜を集めるのだろうかと思っていたら、ジャガイモの畑の真正面に並んでいる巣箱があった。
・TATAの車の種類が増えたように思うのだが・・・大きなトラックやタンクローリーばかり見てきたが、小型(1.2t位)のトラックがずいぶん増えた。また精悍なスワラジマツダもずいぶん多い。
・橋の鉄板取り替えで足止めの中、皆な携帯電話・・・赤茶色の袈裟を着た僧もしきりに携帯で連絡を取っていた。足止めの車列抜いて割り込んできたのは、レーのヘミスゴンパの僧たちだそうだ。上の方のゴンパに向かった。さすが金持ちだ。また足止め中にショール屋が現れ、男柄のズボンを売り歩いたり、アイロンだけを持って歩く女性もいた。トラックの荷物は麻袋一杯のマメ(グリンピース)が多い。
・ダダルプーはチャンドラタールの前に必ず一泊する所である。しばらくぶりの晴れ間になつかしい。コクサールの足止め時にいたヨーロッパ人?と一緒だった。


第10日 8月5日(日)   雨のち晴 
気温 朝9℃ 昼21℃ 夜10℃
行程 ダダルプー → チャンドラタール
(4280m) → ダダルプー
記録 高橋


6:10 起床 9℃ さすがに寒い。防寒具を着る人が多い。
6:30 お茶(ブラックティー)
7:00〜7:30朝食 お粥(ニンジン、グリンピース入り)、サラダ(リンゴ・キュウリ・ニンジン)、チャパティ、
卵焼き、ママレード、ティーorコーヒー
9:00 出発
9:50 撮影タイム(バラシグリ)
10:37 バタル通過
11:37 チャンドラタールの丘着 
11:45〜マニ石を第一ケルン(4310m)にセットし、線香を上げてねんごろに供12:20 養する。

12:40〜13:00 花と線香を上げ、供養する。
※チャンドラタールに近づくに従って天気が良くなり、CB山群がピークを見せる。13:40〜湖の畔で昼食 ピクニックランチ(ライス、サラダ、カレー味ポテトとカリフラワー、ジュース)
14:15 チャンドラタール出発
15:22 バタルの茶店にてチャイをいただく。
17:20 ダダルプーのテント場着
17:25 お茶とビスケット
19:25〜20:10 夕食 スープ、パパド、スパゲッティ、ライス、ダルカレー、カレー風ジャガイモ・カチフラワー・ニンジン煮物、チキンとニンジン・タマネギ煮、ケーキ、ティー
20:30 就寝

・第一ケルンにおいて村越先生7回忌供養として、ケルンを積み直してマニ石を据え、タルチョをつけ、近くの花と生前好きだった日本酒・つまみ・タバコを供え、みんなで線香を上げて供養する。
・300m位離れた第2ケルンにゆき、マニ石やタルチョはないものの心を込めて供養する。第一ケルンも第2ケルンとも絶景の中にあり、本当に良い所であった。


   
   
   


第11日 8月6日(月)  雨のち晴
気温 朝10℃  夜20℃
行程 ダダルプー  → マナリ(アンバサダーホテル泊)
記録 逸見


6:00 起床
6:30 お茶
7:30〜8:15 朝食 ニンジンとグリンピース入りお粥、梅干し、金時豆、チャパティ、イチゴジャム、卵焼き
8:25 出発
8:25 チャトル通過
9:45 グランプー分岐通過
10:30 花の撮影タイム
10:55 ロータンパス通過
11:35〜マリーの茶店にて昼食(ティー、カレー三種、ライス、チャパティ)
12:30
13:05〜14:15 道路渋滞のため通行ストップ
14:45 道路渋滞を漸く抜ける。
15:15 コチの村通過。
15:35 アンバサダーホテル着。自由時間(アシュラムに下山報告)。風呂の後ビールで乾杯して下山祝い。
20:00 夕食 ベギタブルスープ、春巻、チャーハン、ガーリックチキン、チキンボール、コーヒー及び紅茶

・このところ毎日朝方雨になるが、今日は特別強く雨具を着て早めに出発した。途中から晴れ間が出てきて、ロータンパスをすぎてからすっかり青空になった。
・マリーの茶店を出てしばらく下るとやっぱり通行止めになってしまった。前々日のことがあったので、皆写真を撮ったりしてのんびりかまえていた。通行止め地点で皆ふらふらしていると、どこから出てきたのかトウモロコシ売りやホットドック・コーヒー売りと商売する人達があちらこちら出ていた。毎度の事らしい。
・道路を広くするために無神経に両側の山肌(お花畑)が削られていた。花が少なくなってゆくようだ。
・私たちのドライバーは信仰心の厚い人で、道の角にある小さなテンプルにおじきをしていた。
・夕食の途中電気が消え、ローソクの灯りで食べる。私が電気がきたのでローソクの火を指で消したら驚いていた。


第12日 8月7日(火) 晴 
気温 朝15℃  
行程 マナリ 故村越元会長7回忌法要
記録 栗原


6:00 起床
7:00 荷物整理・写真
8:00〜8:40 朝食 オレンジジュース、トースト、スクランブルエッグ、ティーまたはコーヒー、
   部屋に戻りパッキング
10:00 森田ご夫妻が来てアンバサダーホテルを出発。
10:30〜11:00 マナリの郊外のブータンゴンパにて故村越元会長の7回忌法要を懇ろに行う。僧侶は3人で読経してくれた。
11:10〜12:45 マナリの街で買い物
12:45〜13:40 チョップスティックにて昼食 ビール、ミネラルウオーター、スープ、モモ(チキン・マトン)、チョウメン(ベジタブル・チキン)、食後また買い物
15:30 アシュラムに帰る。各自パッキング等翌日の準備
17:00 ソーメンを食べる。
18:30 2階の談話室でビール、日本酒、焼酎などで森田ご夫妻と共に飲み、歓談する。
※サンペル氏に支払いをする。
20:00〜21:00 夕食 ゆば・ひじき・リングリーの煮物、コロッケ、チキン唐揚げ、オクラ、ピーマンとなすの 煮物、ごはん、みそ汁、マンゴーとヨーグルトのスウィート、お茶
21:30 ディセント ツアーより翌日8時出発の連絡あり。

・山で食べるつもりで持ってきたソーメンはアシュラムで作り、皆で食べる事になったが、おいしかった。
・特別の日に記録を書く事になり、忘れられない一日となった。インドの法要とはどんなものかなと思いながら森田ご夫妻と共にお寺に向かった。ホテルから車で15分位の所でマナリの街の対岸に位置し、ブータンゴンパと言うところ行った。ダライラマと同格の偉いお坊さんだそうです。森田先生がお線香を上げ、皆さんは回りに座って読経を聞き、30分位で終わった。




第13日 8月8日(水) 曇時々晴 
気温 朝20℃ 夕29℃ 
行程 マナリ → ナラガール(ナラガールヘリテェージリゾート)
記録 白根


6:00 起床
6:30 モーニングティー
7:10〜7:40 ベジタブル入りお粥、パン、みそ汁、卵焼き、チャパティ、サラダ(トマト・キュウリ・大根・しその実入り)
7:57 アシュラム出発
8:05 アシュラム下出発
9:36 クル中心街通過やはり渋滞。
10:12 トイレタイム
11:13 マンディの街通過
13:49〜15:01 レストラン「HILL TOP」にて昼食 トマトスープ、ライス、チキンカレー、ダルカレー、チャパティ 、カリフラワー・インゲン・トマトのカレー風煮物
16:00 ナラガール ヘリテージリゾート着 噂の通り城そのものであった。
17:30〜18:30 夕食まで時間があるため303号室にてルームサーヴィスでビールを注文し、酒盛りとなった。
19:00 高野・白根の304号室クーラーが効かないため403号室へ移動となる。
20:10〜21:10 夕食 コーンスープ、バイキング(トマトスープ、キュウリ、ダルカレー、ヤキソバ、肉だんご、ライス、タマネギ、チャパティ、紅茶、他)

2台(トヨタイノバ)の車に分乗して、森田先生のお見送りを受け、ナラガールに向かう。
・坂道にかかるとトラックが極端に遅く、しかも黒い煙を吐きながら上ってゆく中を追い越して行く。 
・宿泊場所の「ヘリテージリゾート」は旧お城で素晴らしい所である。インドに来て初めてのディナーで、緊張する。昼・夜共に高い料理を食べた。


第14日 8月9日(木) 曇 
気温 夕25℃ 
行程 ナラガール(ナラガールヘリテージリゾート) → デリー
記録 伊藤


6:00 起床
7:10〜7:40 朝食 オートミル、ダル、コーンフレーク、トースト、ミルク、卵焼き、ヨーグルト、バナナ、コーヒー、ブラックティー、パインジュース
8:00 ホテル出発
9:40 トイレタイム
10:55 デリーへのハイウェーに入る。
11:50 カルナール(KARNAL)にて休憩・お茶
13:00 パニパット(PANIPAT)にて渋滞に遭う。
13:20 雨が降り始める。
15:30〜16:45 政府物産館にて土産物のショッピングをする。この日、政府物産館の閉館が午後5時のため、昼食がとれなかったので物産館の中で各自軽食を摂る。17:00物産館を出発。
17:40 インデラガンジー国際空港着
18:15〜18:35 搭乗手続き・出港カード記入・出国手続き免税店にて土産物を買い足す。
19:40 セキュリティーチェックを受ける。
21:15 搭乗
21:52 JAL472便12分遅れで離陸。

・途中の交通渋滞で予定よりデリー着が遅れ、昼食・夕食をとる事もままならなかった。本日で最終日過ぎてしまえば早いもの。初めてのインドともお別れだ!熊トレの皆さん楽しいトレッキングありがとう!


第15日 8月10日(金) 晴
行程 インデラガンジー国際空港 → 成田国際空港 → 自宅
記録 高野


7:35 (日本時間)機内点灯
7:55 朝食 各種果物、フルーツゼリー、クロワッサン、コーヒー
9:23 ほぼ予定通り成田空港に着陸。   
10:29 空港内お店で打ち合わせ
11:05 解散

・全員無事に帰国することが出来ました。何はともあれ、村越元会長のお墓に「マニ石」を飾り付け、7回忌の法要をとりおこない、当初の目的を果たすことが出来ました。
 皆さんご苦労様でした。お疲れ様でした。





07年夏 故村越元会長 7回忌トレッキング 

大嶋 博


 2007年7月27日(金)から約2週間の故村越元会長7回忌トレッキングに行って参りました。厳密には、2008年2月が7回忌となりますが、仏教では早くとも良いと勝手に解釈して実施いたしました。

 当初先発と後発の2隊に分け、日程の重なる所で法要をと考えていましたが、先発隊8名(大嶋、高野、白根、伊藤、豊島、栗原、逸見、高橋)と後発隊2名(福田、金子)の日程を重ねることが出来ず、別々に行く事になりました。

 まずマナリまでの往復の部分ですが、行きはデリーからチャンディガールまで列車を使い、帰りは最近デリーのホテルが高いのでチャンディガールの近くのナラガールという所で元城のヘリテッジリゾートと言うホテルを使いました。行きの列車利用はサービスが良く、時間も少し短縮出来ました。それより車窓から見るインドはまた一味違うものがありました。帰りのナラガールでの一泊は最後のデリーでの買い物が大変でしたが、ゆとりとお城に泊まると言う珍しい体験ができました。

 トレッキングについては、花の美しいパンギ谷に入れなくなり、代替え案のミヤル谷になりました。ここもそれなりに楽しかったがやはり残念で、またの楽しみに残しておくことにしました。

 「7回忌」については、あらかじめ用意していただいた"マニ石"は思っていたものより大きなもので、15キロ位の重さの石板にありがたい経文(サンスクリット)を彫り、それに森田先生が村越会長の名前と同人の名前を彫っていただきました。それを8月6日チャンドラタールの丘の上のケルン(第一)にしっかり組み込み、生前好きだったタバコと日本酒、スルメと「柿の種」等と花など供え、タウチョも飾って心を込めて供養いたしました。少し離れた第二ケルンにも行き、同じように供養いたしました。終わった後伊藤氏(蕨山の会の会長)がぽつりと"実は第1ケルンに故沢入先生の遺骨も入っている。"言われました。

 それでは、二人で仲良く1杯やっているのではないかとみんなで談笑しました。マナリでの法要は街から少し離れたブータンゴンパで3人の僧侶の読経により行われました。何分同じ仏教とは言え、焼香のようなものはなくお経も全く分からず、少し期待はずれなものになりました。



村越先生7回忌トレッキングに参加して 

伊藤 正勝(わらび山の会)
                    
 今回のトレッキングは村越先生の法要が目的であった。私はこの計画を大嶋先生から聞き同行をお願いし加えて頂いた。

 村越先生と山行を共にした事は有りませんが、行田労山、熊トレを通じて県連総会や行事等でお目にかかる程度の関りですが、山やの雰囲気を漂わす豪快な方だという印象があります。

 村越ケルンには無名峰遠征の隊長だった沢入先生の遺骨も納められています。沢入先生が久喜高で山岳部顧問だった頃に私の妻が部員として3年間指導を受けた。2年前久喜高山岳部OGの先輩、沢入夫人、私の妻の3名でチャンドラタールを訪れケルンに先生の遺骨を納め、森田さんの手配で法要も出来たことで、3人はとても喜んでいた。

 私はインドヒマラヤへは今まで何度となく誘われていたが、休暇が取れないことで実現出来なかった。定年でようやく行けるようになり、この度、熊トレの経験豊富な皆さんのトレッキングに同行出来、はじめてのインドヒマラヤ、おおいに楽しませてもらった。

ニューデリーからチャンディガールまでの列車の旅は4時間あまりであったが、食事が2度、お茶が出て、果物が出るなど食べ通しであった。後にこの事が胃の調子を狂わせる事になった。チャンディガールからは車での移動。インドでは普通なのだろうが私にとっては暴走運転そのもので前に車があるとクラクション鳴らし、どんどん追越を掛け突き進む。街中に入り渋滞すると少しの隙間でも入り込もうと先を争う。この恐怖の車移動も休憩で車を降りるとほっと出来た。マナリ「風来坊」には午後の9時到着、長い1日だった。

 森田先生とは半年ぶりの再会で「わらび山の会」マナリ支部に来る事が出来て嬉しかった。サンペルとは久しぶりに会ったが立派な家が建ち子供も生まれとても幸せそうであった。日本でサンペルの結婚を祝う会を行なったが、全国の労山フェスタ八ヶ岳の開催と重なり私は出ることが出来なかったので再開は嬉しかった。

 チャンドラタールは素晴らしい所だった。村越ケルンはCB山群、コバルトブルーの湖を見下ろす所にあった。マナリから持ってきたマニ石をケルンに固定、たばこや日本酒を供え線香を焚いて合掌。もう一つのケルン、鞍部を挟んだ隣のピークに移動したがここ4千mまで車で登ってきたせいで、短い登りにヒイヒイ苦しい思いをした。



チャンドラタールの旅を終えて 

逸見一恵

 2002年、初めてインドへ旅立ったときの記録を読み返してみた。ずいぶん緊張していたことが分かる。同人に入会して何年も経たなかった私が、憧れのインドとはいえ「村越先生の散骨のための旅」だったからです。今回もまた、マナリで行われる七回忌の法要とチャンドラタールのケルンに会いに行くのが主目的の旅だが、何度も山行を共にした仲間との旅はのんびりしたものだった。

 前回はデリーからクルまで短時間で空を飛んだが、今回はチャンディガールまで列車での移動である。止まっている板張りの列車には、通勤者だろうか大勢の人達が乗っていた。私達は「Shatabdi Express」の1等。ボーイが食事、飲み物をサービスしてくれる最高級列車に乗り込んだ。同じ車両には、ヨーロッパの家族連れとインドでは裕福な階層と思われる人々がそれぞれくつろいでいる。

 しかし、走り出した車窓からは、青いテントのスラム街が続く。同じ人間としてあまりの貧富の差があることを、まざまざと見せつけられてしまった。私は、仲間と一緒に旅ができる自分の幸せをかみしめた。

 森田先生の山荘アシュラムの「風来坊」は少し部屋が広くなり、隣にサンペル家が建っていたが、リンゴ畑は前のまま赤い実をつけていた。川が見え、山も見える、風が流れてくる。どんどん心が軽くなってゆく。ベットに寝転んで本を読む。目は文字を追っているが、心は外に遊んでいる。

 屋上からオールドマナリの町が見える。宮田さん、井上君と3人で歩いた懐かしい町を、今回はデジカメに収めた。マナリの町もすっかりきれいになった。物乞いをする子供たちも減り、私の大嫌いな蛇使いもいなくなったが、井上君や宮田さんの背中に隠れたことが懐かしく思い出された。

 チャンドラタールの丘の上の村越先生のケルンは、青い湖面を見下ろして静かに座していた。皆、思い思いに石をひろい補強し、酒、タバコ、菓子を供えた。線香の煙がゆったりと流れてゆく。氷河に覆われた山は変わりなくたたずみ、川もまた同じように流れている。何の変りもなく時を重ねている。湖めぐりをした日が懐かしい。作りたての先生のケルンに寄り添っていた、あの羊飼いは今どうしているのだろう。今回ここでは、羊の姿さえ見ることができなかった。

 しかし、トレッキング中は憧れのブルーポピーに何度も逢えた。沢山の花も見ることができた。ダルベの山の急斜面では、羊の群れを遠望することもできた。ナラガール城へ泊まって、王族気分も味わった。テントの中でくだらない話をして笑い転げた。また、色々なハプニングにも出会った。道路の崩落や橋の鉄板工事で6時間近くも待たされたりしたが、今となっては楽しかったこととして思い出される。また、いつかインドに行くことが出来るだろうか。自分の年齢、体力を思うと首を傾げてしまう。でも、あのリンゴ畑を渡ってくる風には、もう一度会いたい。