日程
8月9日(土)成田発16:15 サンフランシスコ着09:55(現地時間)観光
10日(日)サンフランシスコ〜自転車でゴールデンゲートブリッジ〜ティブロム(26km)フェリーでサンフランシスコへ
11日(月)レンタカーでヨセミテ渓谷へ移動、カリービレッジ泊
12日(火)ヨセミテ渓谷観光
13日(水)カリービレッジ5:20→ハッピーアイル→ミストトレイル→
ハーフドーム山頂11:00→往路→カリービレッジ17:00
14日(木)マリポサグローブ見学〜サンフランシスコへ移動 レンタカー返却
15日(金)サンフランシスコ空港発7:30 ポートランド空港着9:15
16日(土)ポートランド滞在
17日(日)レンタカーでオレゴンコーストへ
18日(月)ポートランド発14:30
19日(火)成田着16:55(日本時間)
装備 飲料水(3.25L) 行動食・非常食
カラビナ3スリング3 雨具 ツエルト 渓流用グローブ 救急セット
ヨセミテの写真に必ずでてくるハーフドーム、名前の通りドームを真ん中からスパッと切ったような形が印象的な岩山、この山をロッククライミングでなく歩いて登れるという情報を得て、ぜひ、夏休みの旅行のとき登ってみたいと計画しました。初めの計画では12日に登るつもりでしたが、サンフランシスコで慣れない自転車に長時間乗ったためか膝に軽い痛みがあったので、13日に変更しました。
ヨセミテではカリービレッジのテントキャビン(布でできたバンガローのようなもの)に宿泊しました。ベッドや電気もあって快適です。ヨセミテ全体にいえることですが、キャンプサイトやテントキャビンのそばにはフードストレージという金属製の箱があって、すべての食料はその中に入れなければなりません。これは熊が、テントを襲うことがないようにという国立公園が定めたきまりです。そんなことを何度も注意されていたので、暗い中を一人で歩いていて熊にあったら怖いので、出発の時間を遅らせました。
8月13日 5:20 カリービレッジ(標高1211m)出発
カリフォルニア州はサマータイムを導入しているので、日本人の感覚よりも約1時間日の出・日の入りが遅くなります。早めに働いて、アフター5を楽しもうという趣旨でしょう。だから、5:20はまだ暗く、ヘッドランプをつけて歩き出しました。誰も歩いていないので、熊が出ないか心配だったけれどこれ以上出発を遅らせることもできません。舗装道路を20分位歩くとハッピーアイルという登山口に着き、ようやく明るくなってきたので一安心です。ここからはマーセド川に沿って針葉樹の中の整備された登山道を歩きます。ヨセミテの針葉樹林は日本のそれとは違い、乾燥した気候のためか木の間隔が広く、明るい感じがします。途中、バーナル滝、エメラルドプール、ネバダ滝の迫力ある景色を見ながら高度を上げていきます。ネバダ滝を越えるとハーフドームの南側が見えるようになりますが、こちら側から見るとただの丸い岩山です。
8:20 リトルヨセミテ。(標高1871m)名前のようにヨセミテ渓谷全体を小さくしたような、自然のままのキャンプサイトで、ここをベースにしてハーフドームを登る人もいます。ここからマーセド川を離れてハーフドームの東側の肩をめざして登っていきます。急斜面の登りになり、強い日差しで暑さを感じるようになっても、汗が流れることはなく、空気の違いを感じます。日差しの強さと乾燥を考慮して、意識して日焼け止めを塗り、水分を補給しました。この辺で、後から登ってきた、多くのハイカーに抜かれました。みなTシャツ短パンの軽装で、荷物もたぶん水もあまり持っていないような感じです。若者も多く、かなりのスピードで登っていきます。アメリカ人は、年齢を問わず、自然の中で遊ぶことが好きで、何でも楽しんでしまう精神とパワーを持っていると感じました。標高2200mをこえると針葉樹の数も少なくなりハーフドームから続く東側の稜線に出ます。針葉樹の隙間からハーフドームがはっきり見えるようになります。容赦ない日差しと急斜面に耐えながら登っていくと、やっとハーフドームの基部につきます。ここから山頂まで約150mほど、5m位の感覚で埋め込まれた鉄パイプにつながっている左右の太いワイヤーケーブルを頼りに50°くらいの壁をよじ登っていきます。私は渓流グローブを持参しましたが、革手袋がたくさん置いてあるので、ほとんどの人はそれを使っていました。
11:00 ハーフドーム山頂(標高2693m)着、山頂は広く、フリスビーを投げて遊んでいる人もいます。西側にヨセミテ渓谷のすべてが見渡せます。また、東側にシエラネバダ山脈の手つかずの大自然が間近に迫り、苦労が報われる大展望です。来て良かった。
11:30 大展望を堪能し、自分自身の写真を撮ってもらって下山にかかります。自分が早朝に出発したのだから当たり前ですが、リトルヨセミテに着くまで、多くのハイカーとすれ違いました。日没が20時位であることを考慮しても14時には下山を開始したいところです。中には山頂まで行けない人も多かったでしょう。
13:40 リトルヨセミテ着。ここからはマーセド川沿いの道で、前後して下山してきた若者のグループは川で泳いでいます。さすがアメリカです。暑さから水に入りたい気持ちはありましたが、まだ半分以上ある下山を考えてやめました。強い日差しに疲労を感じて、ペースが落ちます。ネバダ滝の上は親水公園のような感じになっていて、ここまでを目標に登ってきた多くのハイカーが水遊びを楽しんでいます。私も、水辺に腰を下ろして、果物を食べて大休止をとりました。
17:00 カリービレッジ着。標高差1500mの登下降に約12時間を費やして、予想以上に疲れました。水は日本から持参したポカリスエット粉末を入れた2.75Lとミネラルウォーター0.5Lの合計3.25Lをほぼ飲みきってしまいました。汗はほとんど流れないけど、紺色のTシャツは真っ白に塩を吹いていました。楽しく充実したロングトレッキングでした。ヨセミテはハーフドーム以外にもいろいろな楽しみ方ができます。ぜひ、もう一度訪ねたいところです。
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